63キロ級では『石川 VS HIROYA』が見たいな

 日本人だけかあ、Krushもあったしなあ……と思いつつも、これはこれで楽しみ。

<出場候補選手>
小宮山工介大月晴明久保優太石川直生上松大輔、“狂拳”竹内裕二HIROYA、嶋田翔太、卜部功也、渡辺理想、DJ.taiki高谷裕之

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 27日の日本予選とかでも、「長島自演乙VS龍二」とか「日菜太VS中島弘貴」とか、やっぱりK-1ならでは、他の団体じゃまず実現しないカードなわけですよ。その凄さが充分伝わらずただの日本人同士の予選、としてなんとなく消化されてるのがもったいないぐらいで。
 最近はキックも対抗戦ブームですが、総合勢、甲子園勢、ボクサーなどが絡むと、また違ったムードが漂いますな。果たして16人、どういう面子が揃うのか?

 早速、山本真弘はアウトなんて萎えるニュースも飛び込んできましたが、なんだろうね。体重の問題だったら石川あたりも同じでしょう。石井戦をぶち上げてた本人が回避したか? もうトーナメントはいやなのかもね。山本元気に至っては名前さえ出ていない。

 MAXの結果を踏まえて、村浜は惨敗だから落選か。渡辺はとりあえず名前は出てないが、一応出てくるかな……。最近の彼も、痛みに耐えるガンバルマンコンテスト要員と化しつつあるが、竹内か高谷あたりとやれば面白そうだ。
 あとはMAX出場経験のある尾崎、RISEの板橋が山本戦の結果次第、裕樹はどうかな……。

 せっかくだから、チョン・ジェヒも特別枠で出したらどうか。KIDを撲殺した映像のインパクトは今でも抜群だし、叩き台としては危険な選手だ。ベスト8に残れば、ぐっと緊張感が増すんじゃないか。

 しかし、一番楽しみなのはHIROYA絡みのカードであるな。甲子園では高一に完敗。「魔裟斗の後継者」と言われてきたが、未だ代表作となるような試合もなく、なんの実績もない。プロとしての色気など微塵も感じられない顔は、ベビーフェイスと言うより『のだめ』風に「ベーベちゃん」と表現したくなる。

 K-1のエリート育成コースのモデルケース第一号であった彼が、いよいよ栽培されていた温室から抜け出し、その力を試す日がやってきたのだ。大雑把に言うと「高校前からプロテクトし、大事に育てる」という方法論が取られて来たわけだが、彼自身の強さだけでなくその手法の是非までもが試される。「K-1甲子園」育ち、という環境は、果たして現役のキックの王者級に通用するのか?
 そんなわけで僕が見たいカードはズバリ、

石川直生 VS HIROYA

 これですね。

 石川があれだけ熱望した大晦日の舞台を、生まれながらにして与えられた温室育ちのエリート坊や。実績もキャリアも遥か下なのに、何倍も何倍も恵まれた少年……。
 このトーナメントは、齢30に到達し、近寄る衰えとも戦い続ける石川にとっても、自らの野望に向けた最後にして最大のチャンスだ。絶対に負けるわけにはいかない。「キックボクシング」が「甲子園」に負ける事など、あってはならない。その「キックボクシング」を世に出すことこそが、彼の目標なのだから……。そんな中で、石川は誰よりも非情に徹さなければ勝てない。未来のある少年、あどけなさの残るべーべちゃんの顔面に、その飛び膝蹴りを叩き込まなければならない。「青春塾」という名を背負った彼が、自らの青春のために他人の青春を打ち砕くと言う倒錯……! 全日本キックでつねにベビーであり続けた彼が……!

 HIROYAは、石川の苦悩に一度でも思いを馳せたことがあるだろうか? おそらく……ない。甲子園という環境を揶揄するコメントを聞いた事があっても、それは彼にとって与えられたものでしかない。批判されても関知するところではないだろう。結局、一年目に優勝をさらわれた雄大と違い、彼はその「甲子園」という環境に居続けたのだから……。
 彼ぐらいの歳から見たらもはやオッサンと呼べそうな、それなのにモデルのようなチャラチャラした事もしている、青春スター気取りの泥臭いキックボクサー……何から何まで別世界の住人だろう。決して交わらない。石川の苦悩もジェラシーも、HIROYAは永遠に理解出来ない。

 だがもしかしたらリング上で……石川の拳で……蹴りで……HIROYAは彼の言葉の意味を理解するかもしれない。彼の背負って来た物の重みを知るかもしれない。
 そして……重さを背負えない、永遠に浮かばれない運命の石川が、今年1月同様デニス戦同様、HIROYAの拳の物理的な重さに屈することもあるいは……。

 見たいな〜、たぶん実現しないだろうけど……(笑)。
 しかしそれ以外でもHIROYAと、

VS 渡辺
VS 高谷
VS 狂拳
VS 大月

 ……HIROYAきゅんが壊されちゃう!? という、今までの常識ならあり得ないカードが実現する可能性は大いにある。楽しみに待ちたい。

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