『セピア色の凄惨』小林泰三

セピア色の凄惨 (光文社文庫)

セピア色の凄惨 (光文社文庫)

 一人の女から「親友を探してほしい」との依頼を受けた探偵は、古い写真だけを手がかりに、「レイ」と言う名の女の行方を探し始める。写真に一緒に写った人間たちの奇妙な人生が明らかになると共に、事件はより混迷していく……。


 常識をとっぱらい突き詰められたロジックと、執拗なグロ描写。プロットだけなら、下手したら短編でも収まるんじゃないかという代物だったが、ネタ四つ詰め込んでねっちりと膨らましてある。オチもだいたい読めるし、まあ、よっぽど好きなら……という作品。これだったら角川ホラー文庫の短編集の方がお買い得だなあ。

脳髄工場 (角川ホラー文庫)

脳髄工場 (角川ホラー文庫)


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