『機動戦士ガンダムUC 1』
劇場には行かず、ブルーレイですが……(笑)。
小説版の1〜2巻を映像化。ランタイム58分、当然、本のボリューム全ては内包されておらず、かなりはしょってあるんだが……い〜のい〜の、それで! だって福井さんの語り、くどいから(笑)。
正直、本を読んでない人は、飛び交いまくる「箱」やら「財団」やらに翻弄され、何かよくわからん気持ちになったであろうが、そんなこともどうでもよろしい。最後までみたら、たぶんだいたいわかるだろう。おそらくだが、そういう演出をしている。ナレーション、モノローグ、説明台詞を極力拝し、映像と自然な会話だけで見せ切ろうという、ここだけならむしろ『SEED』に近いとさえ言える演出。しかし、大スクリーンと高画質を意識してか、より映画的だ。金かけてるんだから、ごちゃごちゃ言わずに映像を見ろ〜!ということだな。
オチを知ってればわかる、オープニングに隠されたアレとか、原作でくどかったコロニー内部の描写も、ごくごくさらっと流されて、その表現の簡潔さには、快感すら覚える。そして、簡潔なだけでなく、ダイナミック。宇宙空間に浮かぶ円筒の巨大さと脆さが同時に表現され、そこに生きる命もまた……。
クシャトリヤの出撃シーンと、ファンネルなど戦闘シーンも素晴らしい。状況の描写と同じく、スピード感を失わないギリギリのところで「動きを見せる」ことにこだわっている。こうして一つ一つの動きをきっちり見せて印象づけていくことで、次のシーンでそこをずらす、はぶく、強化するなどのメリハリをまたつけられる。
お楽しみのユニコーン登場シーンも、クライマックスと引きに位置づけられただけあって、原作の興奮を最大限にまで引き出している。
いや〜素晴らしい! さすがに駆け足なだけあって、キャラクターの描写は、表情の付け方ともどもまだまだな印象。よりキャラクターの感情がうねりを帯びるであろう次巻以降、どんな演出をしてくるか楽しみだ。
え〜……で……この調子で次が秋で……? あと何巻あるの? 5巻? こりゃとんでもない大作だ。いつ完結するのかも含めて、気になる。まだまだ楽しませてもらえそうだ。
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) [Mobile Suit Gundam UC] 1 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2010/03/12
- メディア: Blu-ray
- 購入: 51人 クリック: 844回
- この商品を含むブログ (157件) を見る
機動戦士ガンダムUC(1) ユニコーンの日(上) (角川スニーカー文庫)
- 作者: 福井晴敏,美樹本晴彦,大森倖三,矢立肇,富野由悠季
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/02/01
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
機動戦士ガンダムUC(2) ユニコーンの日(下) (角川スニーカー文庫)
- 作者: 福井晴敏,美樹本晴彦,大森倖三,矢立肇,富野由悠季
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/02/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
ROBOT魂[SIDE MS] ユニコーンガンダム (デストロイモード)
- 出版社/メーカー: バンダイ
- 発売日: 2010/02/20
- メディア: おもちゃ&ホビー
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (11件) を見る