『ある闘いの記録 頭髪校則の撤廃をもとめて』芹沢美保・芹沢俊介

ある闘いの記録―頭髪校則の撤廃をもとめて

ある闘いの記録―頭髪校則の撤廃をもとめて

 いわゆる「丸刈り」校則の撤廃を願う有志による、数年間の活動の記録。
 声を大にして正しい事を言う、ということの大切さ、効果がよくわかる。そして、それを握りつぶそうとする人間の卑劣さも。


 自分の中学にも頭髪校則があり、僕自身ブッチして伸ばしてたんだが、この本に出て来るような教師による「指導」は年一回程度だったかな。担任に、「今度、親に来てもらう」「先生、いいバリカン持ってるよ」「内申書には書かないと」などという恫喝めいたことはたまに言われたが……。おそらく、上の方が事なかれ主義だったか、良く解釈するなら内心ナンセンスと思っていたか、どちらかだったのだろう。
 卒業間際には撤廃されたが、つまらん校則のせいでよけいな苦労をさせられた、という感が強かった。