2009/9/26 K-1WGP開幕戦カード決定

　やらないとは思ってたが、会見を生中継するわけじゃあなかったんだよな……。
　スタジオ撮りとVTRをつないだだけとは……全世界に配信って、ネットが全世界につながってるのは当たり前なんだから、大々的にそんなことをぶち上げるのはむしろ恥ずかしいんですけど……。
　で、発表されたカードは、

ハリVSサメドフ
京太郎VSカラエフ
シュルトVSギタ
テイシェイラVSジャディブ
ボンヤスキーVSマヌーフ
アーツVSアリスター
ジマーマンVSグラウベ
バンナVS武蔵

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　再戦が三つで、そのうち二つが「去年やったカード」というのは、何かバランス悪く感じるな。加えて、昨年ベスト８が全員ばらけているというのも、隠れたマンネリ感を生んでる要因。
　この春も、当初「サキVSカラエフ」「ハリVSジマーマン」が平然と発表され、どういうマッチメイクなのかと首をひねったのだが、それと同じ感覚。
　再戦というのは、「前戦が不完全な決着」か、「敗者側が実績を重ねて評価を大きく上げている」、あるいは「年月が流れ、現時点の両者の状況では初対決に近い」かでなければ、初対決を押しのけてまでやる意味はない。そもそも、決勝トーナメントまで進めば、抽選で実現することも多いだけに、敢えてここで組む必要などないのだ。武蔵VSバンナだけは最後の一つに当てはまるが、他の二戦は……？　

　視聴率……本人の希望……マネージメントのごり押し……色んな要因があるのだろうが、緊迫感の薄いカードになってしまったなあ、という印象。

ハリVSサメドフ
京太郎VSカラエフ

　ヘビー級の二試合はどちらも面白そうで、これはちょっと期待。
　ギタはまだちょっと歯が立たないかな……。

　アリスターVSアーツも、本当ならそこそこ期待するところなのだが、これは要は「MMA代表」を「K-1の象徴」が迎え撃つという一戦なわけだよね。で、新世代の旗手ハリは無様に負けて、魔術師レミーも勝ったはいいがあっぷあっぷ。今だに強いと言う印象を保った外敵アリスターを、ついにアーツが迎え撃つ……という構図。結局、先の二人が不甲斐なかったせいで、アーツが出ざるを得ないわけだが、今後のことを考えるとそれでいいのかな？　アリスターも強いは強いが穴があるのも明白だし、ここは若手で活きのいい選手をぶつけて、「K-1を背負う存在」に育て上げるべきではないか？　勝てばヒーロー、負けてもさして失うものはない。同門の人たちはダメだろうが、京太郎、サメドフ、ギタ、テイシェイラ、ここらへんの方が面白かったんではないかな？　アーツにばかり背負わせていては、来年再来年、ついにアーツが勝てなくなった時に、威信は地に落ちる。ニュースターを作るには、もっとメンタル的に厳しい試合をさせるべきではないかな。

　え？　武蔵の推薦ですか？　うーん、本当に世界戦略と競技化を進めるなら、もうこんなことは来年以降起こらないわけで（笑。ほんとか？）、今年で終わりなら別にいいんじゃないかなあ。どうせ楽に勝てる相手なんていないんだし……。ただ、ファン投票した人は心の中でいいんで責任持って下さい（笑）。原点回帰の下がりまくる塩試合……完全KOされて「まだやれるよ！」……判定での不満げな面……。そんなもの、見なくて済みますよね？　投票、推薦で出場させるというのは、実力で残ってる面子と対等な強さがあり、同じだけ面白い試合が見せられる、ということを、投票したファンと推薦したプロデューサーが保証するということなんだから……。まあもちろん「あの「まだやれるよ！」が最高！」「あの唇愛してます！」という理由で投票したんなら別にいいけど。

　さて、今更言っても虚しいけど、この推薦の面子ならば俺が見たかったカード。

ハリVS武蔵（ディスりまくるハリが見たい）
アリスターVS京太郎（京太郎は「武蔵」か「魔裟斗」か？）
バンナVSマヌーフ（俺をハントと一緒にしてもらっては困るな）
ボンヤスキーVSジマーマン（地味王者にはひたすら強い相手を）
アーツVSサメドフ（地味に苦手なスピードスター戦？）
シュルトVSテイシェイラ（固さの極致、究極の削り合い）
グラウベVSギタ（今年も若手の生贄か、どっこい意地を見せるか？）
カラエフVSジャディブ（俺の取ったアジアは、もっときつかった！）

　あと三週間か……すぐですな……。

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