スパだ、バカたれ。
『セルラー』という映画を今年見たのだが、かなり面白かった。誘拐された女が、監禁された屋根裏部屋にある壊れた電話で、外部にコンタクトを取ろうとするのだが、これが全然関係ないにーちゃんの携帯にしかつながらない。
しかし、女の必死の懇願を受けたこのにーちゃんが、男気を発して携帯持ったまま奔走する……という筋書きだ。
この誘拐事件の存在に気付き、捜査を始める退職間際の刑事がウィリアム・H・メイシー。さっさとやめればいいのに、この刑事も人がよく、ついつい事件に首を突っ込んでしまう。ところでこの刑事が引退後に退職金で「スパ」を開業しようとしているのだが、上司が何度言っても「美容院」をやるものだと思い込んでいて、どれだけ訂正しても治らない。
紆余曲折あって、最後にこの上司は更迭されるのだが、最後に捨て台詞を残して行く。
「おまえの美容院、きっと繁盛するよ」
刑事はこう呟く。
「スパだ、バカたれ」
前置きが長くなったが、8年ぐらい行っていたフィットネスクラブを、退会する事にした。ここ3年、水泳のためにプールだけ利用していたのだが、なんと、このプールが閉鎖され、スパになってしまうのだ。
おいおい、プールのないスポーツジムって、いったいなに? よりによってスパとは……ということで、上の映画を思い出したのである。
アンケートで退会の理由に「スパ」とだけ書いておいた。「美容院」が繁盛するといいな、フン!