『燃えよデブゴン TOKYO MISSION』エキストラ体験記
さる2018年1月30日、東京は豊洲近くの港にて、谷垣健治監督、ドニー・イェン主演作『Enter of the Fat Dragon』のエキストラに参加してきました。
長らく日本公開を待っていましたが、コロナ禍の最中の本国公開を経て、2021年1月1日(金)、TOHOシネマズ他で全国一斉公開されます。
自分のドニー・イェンのファン歴も20年ぐらいになるのかな……。『COOL』公開時にも来日されていて、友人に誘われていたのだが、あいにく忙しくて東京まで行けなかったのだった。時は流れSNS時代、プライベートで京都を旅行していたり、新宿でラーメンを食べてたり、堺市でテレビ番組の撮影をしていたり、ちょいちょい日本にも来ているドニーさん。こりゃあそのうち会う機会も訪れるんじゃないかな、と思っていましたが、意外な機会がやってきました。
Twitterでは早々とボランティアの募集がかけられていて、特に在住場所などの制限はなかったため、大阪住まいの小生でも簡単に登録できました。最低一泊はしないといかんだろうし、仕事の都合で多分無理だろうと思っていましたが、この30日はぽっかりと予定が空いたため、酔った勢いで写真を送ったところ、即採用。
前日に東京入りし、別日に参加予定であるドニー・イェンファンの同志とらねこ(https://twitter.com/chatoraneko)氏とタイ料理屋で決起集会。大飯を食らい、意気軒昂と現地に。出来立てのホテルで一泊し、翌朝、メールに従って撮影場所を目指します。
募集要項では、刑事、警官、救急隊員、鑑識官、野次馬役のどれか現地で割り振りとのことで、一応、刑事役になっても大丈夫なようにスーツで行きましたが、割り当ては鑑識官でした。刑事役は僕より年配の人が中心だったようで、まあ、わしは貫禄がないけんのう……。
衣装の制服を受け取り、鑑識官に成り切ります。青の上下に「鑑識」の腕章を巻き、髪が落ちないようネットをかぶってさらに帽子、マスクに手袋、ゴム靴……。おやおや、これでは全く顔が映らないではないですか。
撮影場所は港の浮橋の上。朝8時集合ということで、めちゃめちゃ寒い! ヒートテック着用でなんとか凌げるか……? 港に登場人物の水死体が上がり、警察が周辺を取り調べ中という設定のようです。鑑識官は7人いましたが、海をさらう係、メジャーで距離を測る係など割り振られる中、僕はボードに見取り図を描く係に……。これはちょっと目立つかもしれないな。
午前中はドローンで遠景の撮影がされる中、エキストラも演技がつけられます。死体(人形)周辺を歩きまわりつつ記録をつけ、救急隊員と話し合ったり、メジャーで測定された距離をまた記録したりする小芝居を何度も繰り返します。実際のところ、エキストラはこの同じ芝居を繰り返すだけで、それを遠景だったり役者越しに撮ったりして、編集しつなぎ合わせるのでしょうね。
さて、この早朝から日本と中国のスタッフがすでにごちゃ混ぜで参加しており、谷垣健治監督も早々と登場。ケンジ〜! ケンジ〜! しかし、ドニーさんはまだいません。延々と寒空の下でドローンに撮影されていると、もしかして今日はこれで終わるんじゃないか。俳優はこない日なんじゃないかと心配になってきます。いや、スタッフの方に聞いてみたら教えてくれたかもしれないんですが、「こいつ、変なことするかもしれない狂信的ファンかも……」と目をつけられても嫌だしなあ……。
10時過ぎ、女優さんがきて現場に参加。「マギー」と呼ばれてましたが、マギー・チャンでもマギーQでもなかった。観た事ない人だと思うが……? さらにスタントの人が衣装を着て「竹中さん」のダブルとして浮橋に。えっ、共演は竹中直人なの? 『マンハント』にも出てるよな。これは知らなかったわ。
だいたい1カットを4テイクぐらい撮ったらOKが出るぐらいのペースで、遠景撮影が終わった後は「ドニーが乗ってくる車」が到着するカットの撮影。多分、ほとんど映ってないけど、ここでも同じ芝居をするエキストラ。
撮影中は寒かったですが、5分以上間が開く時は必ずスタッフの人がそれぞれのコートを持ってきてくれたので助かりました。さすがはスタントの安全管理も徹底していると言われるドニー・谷垣組だよ……! そして、「ドニーの車」を撮った以上、当然、この後はドニーさんもくるということになるぞ、と期待が高まります。そうでなくては困るぜ……。
国際的現場ということで、カルチャー・ギャップをどう埋めているのかも気になりますが、割ともう呼吸がわかっているのか、なあなあと言うか、日本人スタッフが並べた小道具を、中国人スタッフが別のに並び替えてしまい、「えっ? これ、替えちゃったの? ……まあいいか、こっちでもいいし」とスルーする……みたいな状況も散見。慣れかな……。
11時を回り、ここで一旦昼食。昼は弁当、お茶、コンロで温めたスープ。これがロケ弁か……。ところで、朝は「朝食を済ませてくること」とメールに書いてあったのでおにぎりを食べて来たんですが、現場着いてすぐやっぱりおにぎりの朝食が出たので、これは置いてあったのでした。結局、この昼に朝食のおにぎりとロケ弁の二食を食すことに……。スープをもらおうとしたら、コンロの火が弁当のダンボールに燃え移り、危うく火事になるところだったのが本日のハイライト。食べてウロウロしてたら、スタッフの会話で「あっちのチーム、もうホテルを出たから」というのが聞こえる。では、ついに……?
午後、待望のドニー・イェン登場! 正直、実際来るまではめっちゃ心配してましたが、ほっとした。まあこの人は多分コントロール・フリークっぽいところがあるだろうし、なんだかんだで現場には来るだろうと思っていたが……。
ああ……良かった……東京まできた甲斐があったぜ……これでもう悔いはない……あとはほんの一瞬でもいいから映画に映ってたらそれでいい……できればドニーさんと同じカットに収まれたらもう思い残すことはない……アクションシーンならなおいいな……と、どんどん願望が膨らんでいきますよ。
ところで今回のドニーさんは「デブゴン」役なので、当然ながら……太いな……。顔は特殊メイクでめちゃめちゃ頰の肉付きがよくなり、肉襦袢を着込んで下半身にも詰め物を入れています。この姿のドニーさんを見れるのは相当レアだと思いつつ、いつか普通の姿の時にも会いたいな、と思ったのでした。
ちなみにスタントの人が全く同じ衣装でスタンバッてましたが、この日は出番なし。しかしこちらは本当に太った人のようだった。
現場はほぼドニー・谷垣組ということで、ドニーさんもわりとしれっと気がついたら来ていた、という感じでしたね。一時間ほど後に竹中直人氏が来た時は「撮影に参加される竹中直人さんです」とその場で紹介があり、そこで拍手したんですが、もうドニーさんはチーム内の人なんだなあ。谷垣さんが「ドニー」、スタッフの人は「ドニーさんがこう歩いて来るので……」とか、さんづけで呼んでいた印象。
この日はどうやらアクションシーンはなさそうで、ドニーさんも特にキレキレの動きを披露することなく、桟橋と浮橋の間もよっこいしょという感じでまたいでましたね。
撮影はこの後も順調に進み、打ち上げられた死体をドニーさんが桟橋の向こうからカメラで撮影するシーン、死体のアップ、そこから走って来て竹中直人刑事とコミカルな掛け合いをするシーンなどが続きました。ドニーさんがカメラ構えてるシーンでは、野次馬役の人がすぐ隣で同じショットに収まってて、あれはなかなか美味しいな……。ここも3テイクほど撮ったけれど、ちょっとずつ違うセリフやポーズをドニーさんがしてて、さあどのパターンが採用されるのか楽しみだ。
その後でドニーさんがこちらに走って来て死体の側に来るシーン、ここが本日の目玉ですね。ここで後ろをウロウロしている鑑識官の本領発揮ですよ。
やはりガチガチの台本はないのか、竹中直人氏も入念にセリフを繰り返してリハーサル。死体が海にあった時間を六時間と言ってたり七時間と言ってたりしましたが、細かい内容はもう適当でいいらしい。竹中直人が日本語でしゃべったのを、マギーさんが中国語に通訳し、ドニーさんが返す、という流れ。ただ、通訳するマギーさんは実は全然日本語ができないので、撮影ではウンウンとうなずいたり耳打ちして誤魔化しています。なかなか呼吸が合わないのか、竹中氏も合間に「君が日本語出来たら簡単だったのになあ〜」と冗談めかして言っていました。
これはちょっと長く回したシーンで、今までやってきた鑑識官小芝居の集大成でしたね。多分、最終的にはいくつかに割るんだろうけど、『七小福』の先生の「カットまで続けろ」という教えを胸に集中力を切らさないように頑張りました。ドニーさんと竹中氏が言い争ってる後ろを、多分何回かは横切ってるはずだが、映ってるかな……?
ドニーさんは自分が来て以降は、ワンカットが終わったら必ずビデオを見て、谷垣監督と共にOKを出さないと次には進みません。このチームはこういう体制なんだな。暑くなってきたようで、ドニーさんは合間にダウンを脱ぎ捨ててタンクトップ姿に……! まあ肉襦袢着てるから筋肉は拝めなかったけど。その格好で歩き回り、谷垣監督と細かい打ち合わせ。その後ろ、特殊メイクの継ぎ目が見える30センチの距離まで接近し、いかにも話に混じっているかのようにウンウンとうなずいていた鑑識官の衣装を着たエキストラは、他ならぬワタクシです。ああ……このシーン、メイキングとかに入ってないかな……。
しかしこの日はマスクしていて良かった。いくらでもニヤニヤできたもんな……。
昼間のシーンだから、日没までには終わる、という話でしたが、11~3時までは日も照って暖かかったけれど、まあやっぱりラスト2時間半は冷え切ってて寒かった。
薄暗くなってきてほぼ終了でスタッフも片付けに入りかけてましたが、ドニーさんが納得いかないらしく急遽もうワンカット。同じシーンで役者の足元だけを撮ります。ここでカメラ前を横切った鑑識官の足もオレだ!
なるほど、これが谷垣さんが本に書いてた「いかようにも使えるカットをつなぎに撮っておく」という奴なのかもね。
こうして9時間半かけた撮影は無事に終わりました。エキストラ班も衣装を返し、また弁当をもらって解散。もちろんノーギャラですが、三食出たし記念品ももらえたし、食い詰めた役者がとりあえず三食食えるからということで方々のエキストラに参加する、というのはこういうことなのだな……。
最初に来ていた撮影スタッフに加え、マギーさん付き、ドニーさん付き、竹中さん付きのスタッフやマネージャーも続々と加わって、さらに我々エキストラもぞろぞろといるので現場はすごい人出だったのだが、これだけ人が集まって1日潰してできるのは、多分映画の中では3分ぐらいなんだよな。本当に映画って、手間ばかりかかって割に合わないなあ……これはよっぽど好きじゃないと出来ないですよ。オレはやっぱり観るだけで好き勝手なこと言ってる方がいいな……。
記念品としてくれたトートバッグ。
その日のうちに新幹線に飛び乗り、ロケ弁当を食べながら帰路についたのでありました。
エキストラの仕切りやってたスタッフの人も感じ良かったし、いい現場だったなあ……。丸一日貴重な体験ができた……。さあ、あとはどれだけ映画に映ってるかだな。もちろん、シーンごとカットという可能性もありますが!
さあみんな、ドニー・イェン映画を観よう!
#柱合会議
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年12月16日
ドニー・イェン映画のおすすめ。 pic.twitter.com/SD8GDdGjm4
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布施東劇の思い出
昔々、布施東劇という映画館がありまして、もう二十年ぐらい前に閉館しました。最後の三年ほど、まあラインナップ的にもほんとうに暇だったせいか、もう人手など割かずにぎりぎりで回しておけばいいや、という時期がありまして、要はモギリに一人、映写と電話番に一人置いておけばそれでいいや、ということになっていた。
……で、そこで朝から夕方、あるいは昼から夜までずーっと入ってたのが……オレだああああ! まだ社員になる前だったけど、さぼらないし悪いことしないし、とりあえず一人でやらしといても安心だ、ということで便利に放置されていた。若くして「東劇の主(ぬし)」と呼ばれ、時々映写機を回しに行きながら、あとはずーっとミステリとかホラー小説とか読んでいたな。
その後、そこが潰れて別の劇場に移って、まあそれ以降はまずまず忙しくなったわけだが、あの東劇でずーっと本読んでた時期は二十二年の映画館で働いてた時期の、半分ぐらいを占めていたような気がする。実際は三年ぐらいだったわけだけど、僕の原点ですな。
まあ一人でやってたせいで、ここにはとても書けないような様々な映写トラブルなんかもあり、まったくもってあいすみません、バイトを一人で放置した会社が悪いんですよ、と責任逃れを決め込んでしまったりするのであった。しかしまあ、一人で勝手にやってあちこちいじってたあの時代、誰も助けに来ないから自分でなんとかしてたあの時代があったからこそ、後の社員時代の大活躍もあるわけである。
さてまあ月日も流れ、四十代になった今、新しい仕事をするべえ、と色々探していたが、コロナショックのせいかまともな求人もなく、三ヶ月ほどブラブラ過ごす羽目になった。まあ他に収入もあるし、一応ギリギリやっていけるな……とは思っていたが、今月よりやっと新しい仕事も決定。何をしているかというと……留守番! 電話番!
うーん、そして誰も来ない……これでは東劇と変わらんではないか。ある意味、原点回帰であるなあ、と思う。変に不真面目な大学生とか雇うより、それなりに常識、社会人経験のある人間を採用して無難にやってもらおう、ということらしい。まあまあ全くその通りですね。謹んで、暇させていただきます……。
しかし、二十年前と同じようなことを改めてやってみて、大きく変わったのは、全然落ち着きが違うなあ、ということ。昔は本、今ならスマホか、何かないと時間を過ごせなかったものだが、今はただぼーっと座ってるだけでも、それなりに時間が経って、まったく平気である。これが加齢か……。この調子で老人になったら、もっと何時間も座ってても平気になるんだろうな。認知症にならんように気をつけないとな。
さあ、この平和さが後の大活躍の端緒となるのか? どうもそんな気はまったくしないけど、とりあえず留守居役のスペシャリストを目指して頑張りたいと思います。
30-DAY FILM CHALLENGE
Twitterでやってた企画に、5月いっぱいかけて参加。何某か、自分でも思い入れの深い映画を集めました。
DAY 2
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月1日
『武士 MUSA』
一応本名の最初の一文字で……。チャン・ツィイーがノーアクションの「傾城」役。中韓の豪華キャストが映える映画。
#30DayFilmChallenge
DAY 4
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月3日
『ザ・ワン』
またジェット・リーになってしまった。並行世界で唯一の存在となるべく闘う二人のジェット・リー……線と円の対決でもあります。
#30DayFilmChallenge
DAY 6
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月5日
『ファイブスター物語』
これはVHSで妹と一緒に何回も観たな……。原作がアトロクで特集されたのにはびっくりしたね。
#30DayFilmChallenge
DAY 8
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月7日
『フェノミナ』
ゴブリンいいよね。これがシーンに乗った時の名状し難い感覚が素晴らしい。
#30DayFilmChallenge
DAY 10
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月9日
『スパイダーマン』
やっぱりライミ版スパイダーマンが一番好きだな。1〜3、全部好き。アメスパは存在してないし、トムホは『アベンジャーズ』のキャラだから。
#30DayFilmChallenge
DAY 12
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月11日
『楽園の瑕』
カンフー映画は全般好きなんだが、これだけは本当にあかんな……何やってんのかわかんねえし。これに比べたら『グランド・マスター』は神だよ。
#30DayFilmChallenge
DAY 14
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月13日
『チョコレートドーナツ』
いい映画なんだが、どよーんと落ち込んでしまう。大人がひどい目に遭う映画は平気だが……。
#30DayFilmChallenge
DAY 16
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月15日
『ゴジラVSビオランテ』
中学の時にビデオで何回も見たので、非常に思い入れが深い。台詞もめっちゃ覚えてるし、芦ノ湖も行ったし……。
#30DayFilmChallenge
DAY 18
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月17日
『ドラゴン危機一発'97』
やっぱりドニー・イェン! 彼の作品の中でも思い入れの深いこれを! 一時期、主演作はこれと『アイアンモンキー』ぐらいしか胸張って面白いと思えるのがなくてな……今じゃ考えられんね。
#30DayFilmChallenge
DAY 20
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月19日
『アナコンダ』
この辺りから、誰も観たがらない映画を一人でフラフラ劇場に観に行く楽しみに目覚めたよね。
#30DayFilmChallenge
DAY 22
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月21日
『ザ・タウン』
見ながら怒り狂い、いまだに怒ってる。『グッド・ウィル・ハンティング』をすでに観たのに、うかうかとこんなものまで観てしまった自分が許せなくて、記憶から消し去りたい。
#30DayFilmChallenge
DAY 24
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月23日
『サンタ・サングレ 聖なる血』
オールタイムベスト映画なので、一回、劇場で観ておきたい。本来スタンダード画面なんだが、やっぱり上下切った貧乏ビスタにされてしまうかな……?
#30DayFilmChallenge
DAY 26
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月25日
『ドクター・スリープ』
今、原作読んだところなのでw あくまで映画『シャイニング』の続編で、映画のネタの拾いっぷりが楽しい。ディレクターズカットも観たい。
#30DayFilmChallenge
DAY 28
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月27日
『(500)日のサマー』
何回観ても「あ〜……なんかすいませんでした……」という気持ちになるんだが、何回も観てしまう、そんな映画。これを観ることこそが、あの(何)日かへの供養なのだ。
#30DayFilmChallenge
DAY 30
— ルシフ様 (@chateaudifkm) 2020年5月29日
『バイオハザード ザ・ファイナル』
シリーズ6作目最後の台詞が、シリーズの最初と同じなのに全く意味が変わって聞こえる、というのが素晴らしい。他は色々とダメな映画だが……。
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以上で30日完走! お疲れさまでした。 pic.twitter.com/fXC58EjI5E
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コロナ真っ只中の映画館
緊急事態宣言は解除だとか、大阪モデルで緑色だとか、まあ色々と言っているが、別に何かが終わったわけではなかろう。ウイルスが消えたわけでもないし、街の人は相変わらず少ないまま、インバウンド景気とかもはや泡沫の夢だ。
それでも日常は形を変えて続くし、何かが変わってもそこで生きていくだけだ。
映画館の仕事を終えてから、もう三ヶ月になる。一応、次の仕事も決まったので、どうやら他の映画館で返り咲きとか、そういうことは検討しなくて済みそうだ。
もしかまた、気が向いて自分のためにやりたくなったら、考えてもいいかもしれないが。
オレの業界での仕事は終わったが、客としての映画館通いはまだ続く。4月頭から映画館もしばらく行かなかったが、久しぶりに行っても特に感傷はなかった。まあ二十年ばかり、年中映画館にいたわけだからな。
どこもアルコールを置いたり、座席を一席開けて取ったり、売店の前にシールドを張ったり、チケットに触れなくなったり、色々と対策をしているようだった。なんとなく今でも、運営側の目線で見てしまうが、ある意味手間の削減になっている部分もある。以前から大手は券売機など導入して、対人の接触は減る方向だった。それがまた一歩進んだようにも見える。もっとも大変なのはこれからで、このシステムで真夏に大箱使っての家族連れ映画をいかに回すか、まだ誰もやったことのないオペレートをやらなければならない。考えただけでもうんざりする。もう手伝うことはないが、まあ一観客として、協力できるところは協力したい。
そんな中、TOHOで『AKIRA』、ミニシアターで『キュアード』を観てきた。
前者は言わずと知れた大友克洋の傑作のリマスター、IMAX上映版。鑑賞は2回目。1回目はBD上映だったらしく、爆音上映ということもあり素晴らしかったのだけど、今回は細部の見え方が全然違って、いや、今は2020年やで……と絶句してしまった。リマスターも素晴らしい仕事だが、元の作画がやはり凄すぎる。作中では東京オリンピックが木っ端微塵に吹き飛ばされ、現実を先取りしすぎてしまった一本。傑作というのはこういうものか……。
『キュアード』はアイルランドで製作されたゾンビ・パンデミック映画。感染した後に数年を経て「治療」されたものの、感染時の殺人の記憶を持った「回復者」たちは人々から疎まれ迫害を受け続け、元の社会的地位を回復できないでいる。パンデミック収束後の後始末、再感染の危機、そういったものが描かれ、これまた今観るにふさわしい映画。製作にも参加している主演エレン・ペイジは、「回復者」を義弟に持つシングルマザー。夫はパンデミックの際に行方不明になった……ということだが、まあどうなっているかはすぐにわかる。自身は非感染者として世相を追うジャーナリストで、非感染者、回復者、未だ回復していない感染者が交錯する世界で、俯瞰的、非差別の立場に立とうとするのだが……。
セクシャリティをカミングアウトしてから、出演作においてもますます主張を強めているエレン・ペイジだが(『アンブレラ・アカデミー』もおそらくそうだ)、今作もまたその一部であり、作家性を出してきているな、と思う。あの小さな身体で、パンデミック後も何も変わらない「我々のこの世界」でもがき続け、中指を立て続ける姿は、いつもオレに勇気をくれる。これからもずっと応援し続けたいな。
ちょうど映画館通いの再開がこの二本になったのも、何某か示唆的ではあったし、観てよかった。いつまた行けなくなるかわからんし、6月はまた予定を詰め込んでいきたいね。
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ウルトラ怪獣
諸君、私は怪獣が好きだ。
諸君、私は怪獣が好きだ。
諸君、私は怪獣が大好きだ。
ゼットンが好きだ。
アントラーが好きだ。
バルタン星人が好きだ。
メフィラス星人が好きだ。
恐竜戦車が好きだ。
エレキングが好きだ。
パンドンが好きだ。
ベムスターが好きだ。
グドンが好きだ。
ブラックキングが好きだ。
なんか昔から怪獣が好きで、怪獣大図鑑みたいなものを繰り返し読む子供だった。ウルトラマンよりも怪獣。特にゼットンやバードンなど、ウルトラ兄弟に勝ったことある怪獣はポイントが高い。
今は配信やwikiなどで、ウルトラマンと怪獣に関する多様な知識が手に入るが、ガキの頃には本か、たまの再放送しか情報源がなかった。バルタン星人とウルトラマンの複数回に渡る死闘は、本で読んだ間にかなりイメージが膨らんでいて、後に実際に映像を見たら「あれっ、あっけないな……」と思った記憶がある。でもセブンの最終回は感動的やったね。
大体の知識はウルトラマンレオで止まっていて、ティガ以降は怪獣も含めてよく知らない。映画はティガとコスモスぐらいは見たかな……? 最新の放送作品もよく知らない。
で、我らが甥ぞう君はどうかと言うと……保育園に置いてあるウルトラ怪獣図鑑を見て「これかっこいい!」「これこわい!」などと言っている。オレと変わらんじゃないか。まあ自分ではまだ配信にもネットにもアクセスできないから、必然的にそうなる。保育園に行った時にざっと見たら、メビウスぐらいの作品までは網羅していて、その分、新しい情報を持っていることになる。
しかし、ティガ以降の怪獣とか、おじさんは全然知らんなあ、と思ってたら、最近のシリーズでは昔の怪獣も復活というか焼き直しというか、あまり装いを新たにせず再登場したりしているらしい。
甥ぞう君のお気に入りは……ノーバ! まさかの円盤生物だ! なかなか不気味なデザインではあるな……。メビウスとかで2回ぐらい再登場してるようだ。
一体では寂しいので、最近、おじさんオススメの怪獣を買った。MATの宇宙ステーションを食い尽くし、スペシウム光線を吸収して帰ってきたウルトラマンを一度は敗退せしめた強豪! ベムスター!
そして昨日、営業再開したジョーシンキッズランドに行って甥ぞう自ら選ばせた……ウルトラマンティガ!
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バラバラだあああ〜。異色の取り合わせだああああ。まあ結局シリーズの独立性とかどうでも良くなって、段々と同じ世界観に包括されていくものだから、これでいいのだ。また来月になったら、新しいのを買ってやろう。
美味しいコーヒーの入れ方
……というようなタイトルの漫画が、ジャンププラスで連載している。原作付きだそうで、ああ、そういえば村山由佳が結構昔、そんな小説書いてましたね。恋愛もので人が死なないであろう話だから読んだことはなかったが……。今になって漫画化か。
チラ見したら、喫茶店が舞台なようで、マスターと、そこで働く高校生である主人公はコーヒー入れるのがうまい、という話。
料理もそうだが、コーヒーというと、単純そうに見えてマニアックなコツやこだわりがあって、うまく入れられたら格好良い、スマート、隠れた才能の持ち主だな……というイメージだ。さあ、ちょいとうちでもやってみるか……。
すいません、めっちゃ機械任せでした。これはネスカフェ製ドルチェグスト。お湯入れてカプセルセットして、アプリで操作したら勝手に抽出しおるという横着な代物。
コーヒーの入れ方とかそんな見栄には1ミリも頭が働かず、結婚した時にすぐ買ったのが初代で、これは多機能化、大型化した二代目。初代は熱でプラスチック部分がへたり、お役御免となったわけだが、ガジェット好きの夫は同じタイプには飽き足らず、最新鋭機種に手を出したのであった。
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カプセルもスーパーやアスクルで売ってるし、まあ豆やら粉やらよりは割高だが、何せ手間かからんからね。
モードの切り替えが何種類かあって、お湯を少なめにして出す「エスプレッソブーストモード」が結構お気に入りだ。なんとなく「アグレッシヴビーストモード」と語感が似ているところもいい。
さて、今日もこれ入れて一服しますか……近頃は一服しっぱなしだが。
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今日は『ボビーZ』という映画を観ていた。ボビー・オロゴン逮捕記念……ではなく、ポール・ウォーカーが亡くなった時にその追悼の意味を込めて買ったBD。ドン・ウィンズロウの『ボビーZの気怠く優雅な人生』という長編の映画化で、行方不明になった若き麻薬王ボビーZの代わりに、彼と顔がそっくりなチンピラが潜入捜査のために送り込まれるという話。てっきりポール・ウォーカーが二役やるのかと思ったら、微妙に似てなくもない別の俳優が本物役だったので、なんともパッとしない仕上がりだった。
- 作者:ドン ウィンズロウ
- 発売日: 1999/05/01
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椅子取りゲーム
人生とは、限られた席を奪い合う椅子取りゲームなのだ……なんて例え話をしたいわけではない。保育園や小学校でやる、実際の椅子取りゲームの話である。
中心点からぐるりと円を描くように椅子を置き、その中心点に一人が立つ。残りの参加者は席に座っていて、ちょうど人数分の椅子がある。合図と同時に全員が立ち上がり、他の椅子に移動する。当然、真ん中の一人も座席を目指すので、誰か一人はあぶれ、その人物が敗者となる。そういうゲームだ。
……それに甥ぞうが保育園で参加し、負けて、悔しさのあまり物に八つ当たりして怒られたそうである。あまつさえ、最近は負けるのが嫌だから見学、とか言い出しているらしい。
うむ、勝敗は兵家の常、勝負は時の運、勝てないこともある。また、負けるのが必ずしも悪いことではない、負けたことがいつか大きな財産になる、そんなことも言うではないか。
が、4歳児に敗者たちの栄光など言ってもわかるわけないので、ここは一つ、昔を思い出して椅子取りゲームに勝つ方法を考えたい。
小学校も低学年になると、段々と人間がひねてきて、自分なりに攻略法を考えたことがあったはずだ。だいたい、負けたら罰ゲームがついたのもこの頃である。真ん中で物真似をするとか、尻文字を書くとか、そんな屈辱的な事態が待っている。もはや負けても成長、などと言ってる場合ではない。勝たねばならん。
最初に実行する必勝法は、「隣の席に移動する」である。一瞬だけケツを浮かし、一歩隣に移動し座る。最小限の動作で確実に席をもぎ取る。完璧な勝利法だ。ただ、これは一回二回は通用するだろうが、あまりに省エネかつずるく見えるために、早々に禁止される可能性が高い。
ならばどうするか? 簡単に思いつくのは、二つ向こうの席に座ることだ。隣よりも当然リスクは高いが、それでも次善の策として充分通用する。経験上、これは反則扱いされたことはない。二席移動したのか、三席移動したのか、咄嗟にジャッジするのは難しいし、「一席なら反則」をさらに適用拡大してもまともに運用できないだろう。
二つ三つ隣でなくとも、だいたいヤマを張って、あの席に座ろう、と予め決めておくのもまずまず有効だ。決めた上でダッシュして座る。これだけだ。全員が全員、これをやるとヤマが被る可能性もそれなりに高くなるが、まあ十数人でやっていれば、必ず漫然と立ち、空いてる席を探す何も考えてない抜けた奴がいるものである。それはそれで性格というもので、悪いことではないのだが、こういう椅子取りゲームというギリギリの状況では食い潰されることになる。
最後の攻略法は、やはり誰かと手を組むことだろう。仲良い子とアイコンタクトし、呼吸を計って入れ替わるのである。それなりに息が合っていないといけないが、複数回繰り返すゲームの中で何度も入れ替わりを繰り返せば、段々とタイミングも合ってくる。絶対的な必勝法ではないが、確実に勝率は上がるはずだ。
以上が、三十数年前におじさんが実行していた作戦である。別に負けてもええやん、というのは今だからそう思うのであって、十数人の中からたった一人負けになる、というあのゲームは、「鈍臭さ」のレッテルが貼られるようでなかなかきついものがあった。実際のところ、それなりにすばしっこい奴も負けていたはずで、運の要素も強いのだが……。甥ぞうにはなんとか勝ち抜いていってもらいたい。
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