“魂は死なない”『シティ・オブ・ロック』

 中国映画祭電影2018にて。

 集安の街のランドマークとして知られていた「ロックンロールパーク」の閉鎖が決まる。かつてそこで開かれた伝説のライブを知る青年は、あの頃の盛り上がりを取り戻すために、自らのバンドを結成することを決意するのだが……。

 ダー・ポン監督・主演作!
 このダー・ポンさんという人は、この後の『奇門遁甲』にも出演していて、今映画祭にもゲストで来日していました。まあ今回の目玉的存在の一人ですね。
 『私は潘金蓮じゃない』にも出ていたはずだが、どの人かよくわからず。おかげで映画が始まっても、ボーカルのデブかマネージャーのメガネかどっちかわからんまま観ていたよ……。正解はマネージャーでした。

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 かつて町おこしに一役買ったロックバンドの元マネジャーを、そのバンドの演奏を聴いて音楽を志したデブが雇い、新たなステージをやって夢を再びと願う。かつての町おこしのシンボルである巨大ギターのモニュメントがある公園が、取り壊しの危機に迫られているのであった。
 あまりやる気のなかったマネージャーだが、日銭のために奔走してメンバーを集めているうちに段々と本気になっていく……という、まあ非常によくあるパターンの話で、一ミリの新鮮味もないわけだが、逆に安心して楽しめるところでもある。

 さすがに監督・主演だけあって、最終的に美味しいところは一人で全部持っていくわけだが、華があるのかないのか何とも言えないルックスが、非常に凡人らしくて共感を呼ぶわけで、まあそういう人が夢をかなえてもいいんじゃない。ベース役の子、グーリー・ナーザーさんがちょっとぎょっとするぐらい美人で、これと恋に落ちるとかさすがに美味しすぎるだろ、という感じもありましたが……。

 こじんまりした話に止まるかと思いきや、乗り物使ったアクションやステージなど、かなり大掛かりで金かかってるシーンもあって、相当に楽しいですよ。また映画撮ったら次も見たいですね。

 ところでこの後は『奇門遁甲』見たんだが、そっちでも主演しているチョウ・ドンユイが、これにもゲスト出演してます。またタトゥーしたパンク女役……。