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”母の女友達”『ライト/オフ』


「ライト/オフ」予告編

 新感覚ホラー映画?

 継父の死、重篤の度合いを増す母の鬱……。離れて暮らす娘のレベッカは、幼い弟マーティンから、危機が迫っていることを告げられる。継父を殺し、家の暗闇に潜む謎の何かは、とうとうレベッカの元にも姿を現わすように……。

 『死霊館』シリーズのジェームズ・ワンがプロデュースした新作ホラー。照明を消した時のみ現れる謎の存在の恐怖を描く。

chateaudif.hatenadiary.com
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 いや、ほんとに電気をパッと消したらシルエットが現れ、点けたら消えるからわかりやすい。何度も入切してると不意に近づいてて……。ダルマさんがころんだ的にタイミングずらしたら姿が見えたりするわけではないんだな。暗いところでのみ活動し、明かりをつければ寄ってこない。が、ブレーカーを落としたりするのは平然とやってくるので、防ぎづらい。

 このルールのイヤさ加減、逃げられなさに対するテクニカルなディフェンスは、夜間は常に明かりをつける、昼間も暗いところには入らない、ということ。手元の懐中電灯や蝋燭までは消しにこないので、それを身近に置いておけば一応は安心。もっともあの手この手を使ってくるので……。
 シルエットを見ればわかるが、人型をしていて知能を持っているらしいこともわかる。怪力の持ち主で爪か牙が発達している様子。暗闇にいる間はこちらから触れることもできないし、力では対抗できない。

 うーむ、これは難敵だ。が、実は主人公とその母親、継父は最初からその正体を知っているのである。母が幼い頃から存在し、常に家の暗がりに潜み続けていた、その名は……。

 いや、これまったく謎の存在だったらさぞ恐ろしかったと思うのだが、

名前があっさりわかる。
出自があっさりわかる。
弱点があっさりわかる。
よくしゃべる。

 と、まあこれだけ段階を踏みつつもながら、神秘性が調べるまでもなく吹っ飛んでしまう。その度に怖さは薄れ、単なるクリーチャーもののアクション映画のようになっていく……。ビジュアルが明らかになると、さらに怖さは半減。

 そうは言っても、防ぐことはできても致命傷は与えられないのがこの手の怪物。では倒すにはどうするか……本体を叩けばいい!
 なんだか『ジョジョ』みたいになってきたが、これってまさにスタンド能力なんだよな。本体の精神に寄生していて、安定剤を飲んでいない時に顕在化、コントロールは効かないから自動追尾型だな。コントロールできれば、近距離パワー型としても使えそうな……。スタンドを攻撃できるのはスタンドだけなので、スタンド使いでない主人公たちからは直接攻撃できない。このルールの中でいかにして打破するか?
 ヒロインも同じ素養があるんだから、やっぱりスタンドに目覚めたら面白いんだがな。能力バトルの果てに、最後は近距離で一騎打ちだ。

「射程距離に……入ったぜ……。出しな……てめえの……”ダイアナ”を……!」

 まあまあ面白いんだが、いかんせんハラハラはするものの、ストーリー的には全く怖くないのが難点でありました。親子ものであるあたり『ババドック』にも似てるが、憑いてるのが子なのか親なのかで、展開もオチもこうも変わってくるのだなあ。タイトル通り「ライト」に楽しめる一本ではあるし、また次回作を楽しみに……。

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