”虎よ、虎よ”『タイガー・マウンテン』


『タイガー・マウンテン~雪原の死闘~』 THE TAKING OF TIGER MOUNTAIN

 ツイ・ハーク監督作!

 1946年、内戦時代の中国。共産党軍203部隊は「ハゲワシ」と呼ばれる男の率いる山賊たちと交戦。彼らが近隣の村を襲い、私腹を肥やしていることを知る。203部隊は諜報員を潜入させ、彼らを討つ時期を図るが……。

 「2016冬の香港中国エンターテインメント映画まつり」より。正直、似たり寄ったりの映画が続く本企画だが、それでもしっかり行っておかないといつ終わるかわからんからな……。

 どうもここ数年、ツイ・ハーク監督作と相性が良くないのか、2001年の『天上の剣』以降、ほぼ全作品、多かれ少なかれ睡魔と戦いながらの鑑賞になっている。ドニー・イェンアンディ・ラウジェット・リー出演作においてもこのありさまだからな……。なぜだ……『ワンチャイ』シリーズや『ドリフト』あたりは全くそんなことなかったのに……?

 何とか自分に起こっているこの現象を言語化したいのだが、如何せん意識が朦朧とした状態で観ているので何ともつかめないままでいる。大仰なCGの使い方が一因ではないか、あまりに盛り込みすぎで逆にメリハリのないストーリー展開が興味を惹いていないのではないか、と思うが、定かとは言えない。

 今作は日本軍が撤退した直後の1946年、内戦の続いていた中国国内での人民解放軍と山賊との戦いを描いている。わずか30人の解放軍と、300人を数える武装組織の激突だが、後に京劇や小説にもなっている有名なエピソードでもある。当事者の子孫である青年が現代からその事件を振り返る、という構成を取り、フィクション含みなのを匂わせながら当時を描く。

 いや、この題材自体は初めて触れるもので、そこは面白そうと思ったのだが……寝てしまった……。睡魔と戦いながら、と言いつつ、『ドラゴンゲート』(http://chateaudif.hatenadiary.com/entry/20130115/1358251012)や『王朝の陰謀』(http://chateaudif.hatenadiary.com/entry/20120509/1336566766)はどうにか踏みとどまったし、他もまあ寝ても数分かというところだったのだが、今作は……壮絶に寝た……。一回目が覚めたんだけどまた寝た……これが正月疲れか……。知ってる人が悪役のレオン・カーフェイしかいない上に、142分もあって超長いのもあると思うんですが……。

 多分、半分ぐらいは見たと思うが、主に後半。しかし、お話終わってるのにまだカットした見せ場をぶっ込んできて、アイディアを絶対切らない人なのな……。そんなこんなでラストも辟易して終わってしまった。またWOWOWでやったらざっとチェックするかな……。