今月のジャンプSQ（ネタバレ）『テニス』『クレイモア』のみ

ジャンプ SQ. (スクエア) 2013年 07月号 [雑誌]

『新テニスの王子様』

　亜久津っていうキャラは、なんか微妙な立ち位置にいる選手で、前シリーズ全国大会編以降、能力バトルになった今作で、まだ唯一無二の能力を開花させてないのだよね。身体能力の怪物、として描かれているが、必殺技がスライディングというのもすごい。しかし全国以降、同じ山吹の千石らが目立った活躍もできないでいる今もこれだけの扱い、鬼との因縁など、作者的にも期待を持っているキャラなのであるな。

　今回はほぼまるごと使って、彼のテニス復帰のエピソードを描く。やっとちょっと活躍した千石……（笑）。亜久津はその才能を開花させ、よりキャラ立ちするためにさらなる能力を獲得できるのか？
　種子島や大曲の実力も描かないといけないし、真田の黒いオーラもあるし、この試合は長引きそうだなあ。そして、この後はシングルス二つなのか？　でも徳川VS平等院をそのままやるとは思えんのだよね。

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『クレイモア』

　強いことは強いのだが、お子様だしメンタル的な問題もあるし、イマイチ戦力としてあてにされてなかったミアータが、ここに来て禁じ手の覚醒！ ん〜、双子じゃなしにここでやっちゃうのは、少々ずるくないか。特に精神を潰す非人道的手段の代表のような手段だし、主人公チーム以外の覚醒へのタブーはどうなっちゃったんだ、とか、疑問だな。まあ正直、ここは本筋じゃないし、総力戦感覚を出すためのサービス展開みたいなもんだと思うが。このあたり、ガラテアさんも子供に甘いのかシビアなのかよくわからない。

　相変わらず展開の読みが甘すぎるミリアさんもな〜。これは彼女の頭が悪いんじゃなく、もうキャラとしてそういう役回りが板についてしまっているのだな。それをフォローする役回りになってるデネヴは得しているけど……。
　やはりほぼ群像劇になって各キャラの書き分けだけで精一杯になって、もはや成長とか何とかまったく描けなくなってるのだな……。今回も主人公はまったく絡めないし……。
　もう今更軌道修正も効かないし、このまま突っ走るのしかないのだろうが、ワンパターン展開だけはどうにかして欲しいな。今回の引きも、ダフルVSプリシラ、どっちかが有利になって終わり、って、ここ数ヶ月で何回やってるんだ……。

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