"彼方の地のイレヴン"『コードギアス 亡国のアキト 第1章 翼竜は舞い降りた』


 人気アニメの外伝がOVAで登場。劇場で先行上映。


 ブリタニアによる日本占領より7年。E.U.にもブリタニアの攻勢が強まる中、現地の元日本人・通称「イレヴン」たちもまた弾圧を受け、兵士となったものは特攻を強いられていた。新型ナイトメア・アレクサンダを駆ってブリタニアと戦うイレヴンの兵士ユキヤは、自爆を強要する指揮官の失脚によって部隊でただ一人生き延びる。新指揮官レイラ・マルカルの下、特殊部隊「wZERO」で戦う彼に、明日はあるのか……。


 ヨーロッパ戦線が舞台、ということで、これはテレビ版に登場しなかった土地。あっ、テレビ版は全部観ましたよ。一応、今回のメインキャラはテレビ版のキャラとは大きなつながりはないようですね。同じイレヴン=日本人ではあるけれど。
 遠く離れたヨーロッパでも、イレヴンはやっぱり捨て駒扱いでこき使われている、という話で、韓国と日本の合作『マイウェイ』という同じくヨーロッパまで行っちゃう映画を思い出しましたな。それに伴うギスギスとした人間関係や殺伐とした展開など、いかにもこのシリーズらしいムードが満載。序盤も序盤だから、主人公の不気味な笑みの裏の真意などは当然わからないままだが、その先の読めなさもまた『コードギアス』であるなあ。


 ナイトメアは色の塗り分けが細かくなり、背景も緻密になって、絵のクオリティは高い。劇場で観ても遜色ないレベル。51分ということで、少々食い足りない部分もあるが、まあしようがないか。後半にはギアスの使い手も登場し、予告では前作キャラの登場もあったし、本当に動くのは次回以降という感じ。一応、次も観てみよう。

1/35 アレクサンダ アキト機 (コードギアス 亡国のアキト)

1/35 アレクサンダ アキト機 (コードギアス 亡国のアキト)