今月のジャンプSQ(ネタバレ)『テニス』『クレイモア』のみ

ジャンプ SQ. (スクエア) 2012年 03月号 [雑誌]

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『新テニスの王子様
 仁王なのか手塚なのか、ということでギャラリーからもツッコミの入りまくるダブルスがいよいよスタート。しかしいきなりサーブが返せん! 見えもしないまま、打球が後ろで弾むというのは、越前が天衣無縫でサーブを打った時と同じ演出なので、サーブだけだが天衣無縫級と言うことになる。そして柳による「返せっこない」という補強の解説……こりゃダメだ……


 と思ったら、見開きで返した! さすがだぜ跡部様! もうすでに「跡部王国」が発動し、二人は骨まで透かして見られている!


 自軍サービスゲームでは、使えなかったはずの零式サーブを仁王が叩き込み、手塚ゾーンで引き寄せたリターンを跡部が打ち返す、という会心のプレーを披露。これは息もあってるぞ、ということで互角の展開。さて、先にブレイクするのはどちらかな? 続く毛利と跡部サービスゲームの展開やいかに……。


 大技が次々と出て、より「総力戦」という感覚が増してきたな〜。ところでこれ、この漫画では初の「3セットマッチ」と書いてあるんですよね。マジで!? たぶん、一日では終わらずに何試合か、幕間を挟んで翌日に引っ張るためじゃないかと思うが……。

新テニスの王子様 7 (ジャンプコミックス)

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クレイモア
 やっと深淵の者との実力差が認識され、メンバーに連携が生まれてきた……ここだけ見れば燃えるいい展開なんだよなあ。前回みたいな「顔見せ回」を挟むからダラダラしてるように感じられるし、キャラの成長としても遅すぎる。もう佳境なんじゃないの? そういう風に感じてしまうのは、やっぱり「7年」という月日の捉え方かなあ。軽い! 「精神と時の部屋」並に年月が軽い! 修行して物理的には強くなったのはいいが、まったく精神的に成長していなかったあたりが、ここに来て響いているというか……。
 そこのところも、もはや老いるでもない永遠の少女たちである「戦士」の悲劇性、と捉えられなくもないのだけれども、そういう耽美的な読み方は、やっぱりバトル物の少年漫画とは相性悪い。


 来月は怪獣大戦争になりそうで、そこらへんは期待。

CLAYMORE 21 (ジャンプコミックス)

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