2011/03/06 Its showtime 試合感想

 いや〜、K-1はほんとにどうなってるんですかね〜。UFCストライクフォースも楽しいんですけどねえ、やっぱり立ち技見ないと何か……餓えてくるね(笑)。そう言う意味では、このIts showtimeが翌日放送というのは本当にありがたいし素晴らしいことですな。
 今回はK-1参戦選手も多く、大きめの大会。予定される70キロトーナメントの前哨戦的位置づけでもあります。さらに、カラケスVSギタはタイトル戦線にも大きく絡みそうなヘビー級マッチ。さて、結果はいかに?


シャヒッドVSロビン・ファン・ロスマレン
 オランダ式で、近距離からコンビネーションの応酬。一発はシャヒッド、スピードでロビンか。
 2ラウンドから、ロビンがじわじわと追い込んできた。本人も苦しいが、いけると思って乗ってきたか。左ボディが切れてるなあ。
 3ラウンドもペースは変わらず。シャヒッドも苦しそうではあるが、ガス欠はしない。
 判定はロビン。単調と言えば単調なんだが、これぐらいスピードがあるとまあ面白いよね。一つミスがあればどちらか倒れてたかもしれない。


ラシッド・ベラーニVSウィリアム・ディエンダー
 ベテランのベラーニ、右クロスを入れてぐらつかせる。綺麗なパンチじゃないが、ちょっと遠めの距離からボディも狙ってくる。
 しかし2ラウンド、ディエンダーがロー効かせて優勢。攻め疲れて決めきれなかったものの、3ラウンドも同じペースで押し切った。
 ベラーニも粘ったんだが、身体がきちっと絞れたディエンダーが押し切った。


ダニョ・イルーナVSヴェンデル・ロシュ

 すげえ、イルーナはレミーそっくり! 弟子ということだが、完全に小型版のスタイルに仕上がっている。そこまで真似しなくても……という感じだ。レミーの強さは表面的なスタイル以上に、魔法と称される当て勘と、攻め込む時のクラッシャーモードへのチェンジなのであって……。
 前に出て押し込み続けるロシュ。ミドル、ロー、膝を返し続けるイルンガだが、ロシュの前進を止められない。しかし3ラウンド中盤から、イルーナが凌ぎ切って逆襲開始。が、ロシュも5ラウンドは力を振り絞って攻め続ける。
 お互い決定的なダメージはなし、という感じだが、こうなるともう、判定基準次第ですな。K-1基準ならややロシュのパンチと圧力を取るか? でもIts showtime基準だと……。
 大差でイルーナが勝利。やはりIts showtimeは蹴りのポイントをきっちり取るか。正直、スポーンには全然及ばない若いチャンピオンという感じだが、今やホーストに師事してるスポーンに対し、レミーの弟子が後を継ぐ形で出てくるというのが面白いね。


ダニエル・ギタVSヘスディ・カラケス
 先にセンターを取るギタ。最初からローの応酬。インローを集めるギタに対し、ストレートを伸ばすカラケス。ボディも突いてくる……なんか見る度に上手くなるな、カラケスは。
 2ラウンド、左のガードが下がるギタ、右をまともにもらいぐらつく。ノーガードで挑発するがダメージはあるか? 蹴りが出なくなる。カラケスの膝がローブローに入り中断……かと思ったらダウン! ありゃりゃ、これはない。
 しかし3ラウンド、逆にボディに集中砲火を浴びせたギタが、右フックも叩き込んで優勢! カラケスも挑発するが、相当効いている。
 互いに相当ダメージを負った状態で終了。判定はダウンを取ったカラケスだったが、あれがなければほぼイーブンか、ギタの逆転だったろう。これはもう一回やってもいいんじゃないかな。ギタは後半ずるずる押し負けるかと思ったが、モチベーション高かったなあ。一皮剥けたか? サキ戦の敗退で、思うところがあったのかもしれないな。


アルトゥール・キシェンコVSドラゴ
 あれっ、キシェンコがサウスポー!? たまにスイッチするシーンはあったが、最初からこれとは? 凄まじい圧力を掛けてドラゴをロープまであっさり詰める。
 ガードの上から強引に叩き込み、相変わらず左ボディもねじ込む。よく届くな……。ドラゴもインローから圧力を強めたいのだが、前に出させてもらえない。キシェンコもパンチは大振りなんだが、なんせリーチが長いし、かつてなく脚も使っている。サウスポーにするようになって、ちょっと意識が変わったかな。2ラウンド終盤はKO寸前にまで追い込み、ガードの上から滅多打ちに。
 マイクスジムのニュー・キシェンコ、これはひと味違うな……。距離感こそ良かったが相変わらず無茶なパンチ打つなあ、という印象で、もう少し細かくやればいいのにとも思うが、まあマイク会長とメス先生がまだまだ修正してくれると思います! ドラゴも別に今日は悪くなかったし、また頑張って欲しい。


アンディ・サワーVSローシン・オズニ
 オズニは77キロから落として登場。70キロ戦線をどう動かすか。サワーはこの長身の相手をどう捌くか? 並ぶと身長差がありすぎる! 
 前蹴り、膝、左右のミドルで攻めるオズニ。サワーも入れない。インローも数が少ない。しかし2ラウンド強烈にテンプルを叩いた左フックで、サワーがダウンを奪う! オズニが不用意に頭を低くしてしまったが、ここから一気にサワーペース。ガードを固めたオズニはサワーに入られる。
 こうして見ると実力差歴然だったな……序盤こそ打開策が見つけられるのか、という感じであったが、盤石の強さで畳み掛け、圧勝。つええ〜。


 なかなか面白い大会で良かった。70キロはこれはトーナメントのいい前哨戦になったんじゃないかな。侵略者オズニをサワーが返り討ちにし、サバイバルマッチはキシェンコが制したが、ロスマレンが上がってきた。上位はまだ揺るぐ気配がなく、追う者たちはその影を踏み越えられるか?
 さて、次回大会は馴染みの選手もいないし、いい加減にしか見ないかも。もちろん、そういう大会でスゲエ選手が出てくるかもしれないし、後々見とけばよかったなあと思うかもね。


人気ブログランキングへご協力お願いします。