2010/12/19 RISE73R 試合感想

 GAORA放送でチェック。
http://www.rise-kgs.com/result/101219_result.html

第12試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
小宮山工介(北斗会館/RISEスーパーフェザー級1位)
×長堂“RIOT”雄司(真樹ジムオキナワ/MA日本スーパーフェザー級1位・元MA日本バンタム級フェザー級王者)
1R 2'17" KO (右ハイキック)

 あっという間にロープに詰めた小宮山、変則的な軌道のミドル、左フックを的確にねじ込む。長堂はブロックが機能していない。ペースを落としたいところだったが、ミドルの軌道からもう一伸びしてきた右ハイをもらって崩れ落ちる。
 小宮山良かったなあ。身体もかなり絞った感じだったが、これがベスト体重か。K-1では回り過ぎという印象だったが、正統派の戦いでねじ伏せた。

第6試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
○清水賢吾(極真会館/RISEヘビー級3位)
×イズマエル“Cobra”アオキ(ブラジル/Soul Fighters Japan/TARGET)
1R 1'50" KO (パンチ連打)

 ヘビー級と書いてあるけど、90キロ台あるかどうか?
 フックの応酬。イズマエルはさすがにパワフルだが、体格小さめ。ファビアーノ・サイクロンの弟だそうだが、兄よりかなり小さい。お互いフックから組んで膝へ。清水はミドルを当てた後、相打ちのタイミングでフックのカウンターをヒットしダウンを奪う。攻め続けてラッシュで試合を決めた。
 そこそこ切れはあったが、お互いそれほど引き出しはない印象。その中でも清水のキャリアが上だった。

第7試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
○守屋拓郎(スクランブル渋谷/RISEミドル級5位)
×晴矢(フリー/RISE DOA TOURNAMENT'07 九州代表決定トーナメント優勝)
3R 0'29" KO (右ローキック)

 フック系の晴矢に対し、ブロックから右ローを落とす守屋。2ラウンドから完全に効かせ、ミドルやハイもヒットさせ、滅多打ちに。晴矢はフックは強いんだが、ローの対処を全然しない。右ローのヒットが綺麗すぎて、簡単に当たってるようにさえ見える。パンチも浴びてスタンディングダウン。
 最終、脚の痛みに耐えかねてサウスポーにした晴矢だが、無駄に体重のかかった前脚にローをまとめられ、ついに崩れ落ちた。
 守屋はでかい上に手堅い選手だな。技も多彩。決定力は感じないが。

第9試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
○渡辺理想(極真会館/RISEライト級2位)
×花田元誓(リアルディール/RISEライト級4位)
判定3-0 (30-28/30-27/29-28)

 3ラウンドのみの放送。
 押し込みたい花田を渡辺が近距離の攻防でも制し、組み止め、突き放しての蹴り。多彩なテクニックで愚直な花田をコントロールし、ヒットを奪い続ける。
 渡辺は去年のK-1じゃ光らなかったが、まだ良くなりそうだな。

第10試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
○上原 誠(士魂村上塾/RISEヘビー級1位)
×羅王丸(TARGET/RISEヘビー級3位・2010年 RISING ROOKIES CUPヘビー級優勝)
判定2-0 (大澤30-29/秋谷29-29/斉藤29-28)

 上原、動きが軽快。上下にいいコンビネーションを振って、散らして行く。羅王丸は前進するが、捉えられない。完全に手数とクリーンヒットで上回る。体格差はあるが、ちょっと技術に違いがありすぎか。しかし2ラウンド残り30秒に、突如羅王丸が反撃開始。ラッシュで上原をコーナーに押し込む。
 攻め疲れた上原、泥仕合に持ち込まれ、顎を引いての打ち合いに。辛うじてポイント差を守って振り切った。いやはや、僅差の試合で際どかった。上原はやはりヘビー級としては小さい。

第11試合 RISEスーパーライト級(65kg)次期挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
○菅原勇介(TARGET/RISEスーパーライト級1位・前J-NETWORKスーパーライト級王者)
×國安浩史(シルバーウルフ/RISEスーパーライト級3位)
判定3-0 (秋谷30-29/梅澤30-28/斉藤30-29)

 ジャブとローで距離を調整する菅原が、國安のボクシングの距離に入らせない。崩しや前蹴りも多用し、攻防をコントロール。ペースを守り切って勝利。

第13試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
○小宮由紀博(スクランブル渋谷/RISEミドル級4位・2009年 RISE 70kg TOURNAMENT優勝)
×ダニロ・ザノリニ(ブラジル/志村道場/ブラジリアン・タイ/HEATキックルールミドル級王者)
4R 判定3-0 (小川10-9/長瀬10-9/市瀬10-9)
3R 判定0-1 (小川29-29/長瀬28-29/市瀬29-29)

 あ、こりゃ去年のK-1で流れた因縁対決か。
 小宮がフックで顎を捉え、一気に畳み掛ける。が、凌いだザノリニも粘る。よーいドンの打ち合いになり、突進するザノリニが序盤の劣勢を盛り返す。
 決め手なく延長に突入し、ザノリニが手数で押し切るか?と思ったのだが、冷静にブロックして右フックを小宮が打ち込む。勢いではザノリニだったが、クリーンヒットで小宮が支持され判定勝利。K-1だったらザノリニだったかもな。

第14試合 初代RISEライト級(63kg)王者決定戦 3分5R(延長1R)
×吉本光志(ヌンサヤームジム/RISEスーパーライト級王者)
○裕樹(リアルディール/RISEライト級1位・元RISEスーパーフェザー級王者)
2R 2'09" KO (3ダウン:左ローキック)

 裕樹はローもパンチもノーモーション。このスタイル好きだな〜。しかしパンチがノーモーションな分、ちょっとガードを落として構えてるので、至近距離でブロックが追いついていない。打ち合いでも常にロー狙ってるし、相変わらず顔面は危ないな〜。
 が、1ラウンドから走ってたローが、2ラウンドから完全に効いてしまう。いや〜、タフネスを誇る吉本だったのに、あっけなくグラグラと……! 完全に両脚とも効かされ、ダウン! 2ラウンド序盤に仕掛けたのは、もう長くもたないとの判断だったのか……。
 そのままローで波状攻撃を仕掛け、圧勝! つえええええ! 去年は大和に敗れたが、今年はまた来るかな。楽しみ。


 さて、久々にキック関連の試合について書いてみました。別に読んでも面白くないけど、自分のメモ書き程度に、時間のある時にまたちょろちょろと書いて行きたいと思います。