今月のジャンプSQ(ネタバレ)『テニス』『クレイモア』のみ

ジャンプ SQ. (スクエア) 2011年 02月号 [雑誌]

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『新テニスの王子様

 跡部様、惨敗危機! 敗北に怯えるファンの前で、まさかの繰り返し展開……! いや〜、調子に乗って新技を繰り出すもあっさり返されるという、キングの誇りを打ち砕く最悪のパターン。その後は実力の違いを見せつけられ、あっという間にポイントを奪われ逆転。「氷の世界」も盗まれ、死角を突かれ棒立ちに……続く!


 ……と思ったら、今月はまさかの三話掲載だったのだな。まあ見開き多いとは言え、結構なことである。ここで跡部様の屈辱の過去が明らかに……。結局、挫折や敗北無しに人は強くなれないんだよな。昔から強かった人なんていないのだ。
 必殺技が通じず、まともに打ち合っても勝てない、残るは彼の原点にして最大の武器……インサイト


 ……いや、それ見え過ぎやろ! レントゲンちゃうねんから! お色気漫画で、服だけ透視しようとしたら骨まで見えちゃって全然ダメだ、という古典的なギャグがあるが、もう完全にその境地。しかしこの漫画の怖いとこは、これで正解だということだね。しかも骨が見えた結果、なぜ相手は打球を返せなくなったのか? まったくわからない! さらにそれが「王国」! 意味がわからない! 懲りずに勝ち誇る跡部様、さあ三度目の逆転はあるのか……?


クレイモア

 縦ロールがアナスタシアで、眉毛がニケ、と……。組織側の新キャラがまた登場。なんとなく、ここらで実力中途半端そうなキャラに登場されると、「死に要員」かな〜という気がしてならない……『北の戦乱』で使った手だけに、ちょっとそこは避けて欲しいところだ。ナンバー15と言うと、ユマに雑魚扱いされた相手よりさらに下、よくて同格だろうから、戦力的にどうこうということはなかろうし、いかにも危ない。


 今回の男覚醒者の登場は、組織がああやって覚醒者をいくらでも作り出して鉄砲玉に出来る、というのを印象づけるためのものかな? アナスタシアたちが狙われたのか、偶然ぶちあたってしまったのかはよくわからないが……。あの覚醒者の描写だと、本当に単に怪物で、北の軍みたく意識を保っていた連中は、やはり戦士としての訓練を受けていたがゆえに覚醒後も理性を保って力をコントロールできたのか、と思う。


 しかし、この覚醒者をぶつけられるってのは、コントロール効かないと言っても便利だよな〜。戦士の離反者が出ても、単独ならこれを使えばほぼ潰せるわけだろう。仮に団結しての離反があったとしても、複数を簡単に揃えて差し向けられるわけで……。テレサみたいな怪物や、深淵クラスの覚醒は別としても、強力な戦士の離反に対する手駒の一つとして非常に便利。さらに、街の粛清なんかにも使えるわけだし……。
 なんとなく、ここ数回で組織の「裏」というか、今までこの島と戦士達を支配してきたからくりが見えてきたが、この流れはしばらく続きそうだ。
 こういう展開が続くと、主人公(いないけど……)チームの活躍がいささか狂言回し的になって説明台詞が多くなってしまい、ダラダラとなりがちなんだが。

新テニスの王子様 4 (ジャンプコミックス)

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CLAYMORE 19 (ジャンプコミックス)

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