「美しき死神」アルトゥール・キシェンコの守護霊による2010年K-1MAXシーンの総括!

  では前回に続きまして、スペシャルゲストに登場してもらいます。K-1MAX2008準優勝、「美しき死神」の異名を取るアルトゥール・キシェンコ選手……の守護霊の方に登場してもらいます! どうぞ〜!

 
「みなさ〜ん! こ〜んば〜んは〜!」
 
 こんばんは〜。
 
「あれ〜? 元気がないぞお?」
 
 すいません、これは後で文字起こしするブログの記事なんで、生のリアクションは期待せず、さっさと座ってもらえますか。
 
「つまんな〜い。え〜と、皆さん改めましてこんばんは! 皆さんから見れば……死ぬ間際に枕元に立ってる人です! よろしくね! 最近は、キシェンコ君に憑いてます!」
 
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  今年のキシェンコは不調に終わりましたね。3連敗でしたが、ようやくエバーグ戦で復活勝利をおさめました。

 
「72.5でやれたってこともあるんですけど、あのお腹のすごい人の指導も良かったんだと思います! キシェンコ君、結構のりやすいところがあるんで。まだあのジムに居着くかどうかはわからないですけど、いいきっかけになったと思います。今回、あのバダ・ハリがいなかったんで、あのいつも偉そうなあいつもあんまりいなくて、のびのびできました! まあケダモノはいたけど……」
 
 そのうち、マヌーフさんの守護霊にも登場していただきたいですね。言葉が通じるかも怪しいですが……。
 
「エバーグさんは地元だから意地で粘ってましたけど、2ラウンドにボディが効いちゃってからはあっぷあっぷでしたね。あの圧力は想像以上だったんじゃないかな? ほとんどKOでしたね! 来年はこの調子で、バッタバッタと薙ぎ倒しますから、期待していてね!」
 
 では、今年のMAXシーンについて。
 
「えっとお、今年はスケジュールもなかなか決まらないし、トーナメントの日程はばらけるし、落ち着かない年でしたね。ごめんね! あたしが謝ってもしようがないんですけど(笑)。テレビ屋さんの都合や、やる気のなさに振り回されちゃいましたね。資金難にも、一番しわ寄せを食った階級だと思います。来年は立て直してほしいですね」
 
「ただ、今まで70キロが果たしてきたある役割は、今後、どんどん63キロに移管していくと思うんですよね。必然的に、今までとは同じでいられないと思います。ただ、その魔裟斗さんが去ったタイミングに合わせてペトロシアンという王者が誕生し、技術革新が起きつつあることは偶然じゃないんじゃないかな。今は過渡期だと思います。テレビ向きではなくなるかもしれないけど、より競技的に進化する可能性は、やっぱりこの階級がキーじゃないかな。海外でも偽ペトロシアン?と思うようなスタイルを使う選手が少しずつ増えてますね。分厚い選手層が、さらに進化を促すと思いますから、マニアさんは要注目、そこは変わらないですね」
 
 それでは、二連覇を果たした王者に関して。
 
「やっぱりペトロシアンは強いですね! 今年は、正直去年からのケガを引きずって、練習不足だったと思うんですよね。テクニックやフィジカルが落ちたわけじゃないけど、自分自身で新しいテクニックを模索したり、新ルールに対応する時間を取ることができなかったと思うんです。でも、去年からの貯金で優勝しちゃったし、来年はまたもう一つ伸びてくると思います。今年だけ見て「ペトロシアン危うし!」とか思ってたら、痛い目に合いますよ〜?」
 
 準優勝の佐藤選手と、他の日本人については。
 
「佐藤さんは変にジムを変えないで、集中してやってますね。あれが出来るのは大きな長所だと思います。もちろん、あの声の甲高い「右ロー右ロー右ロー! ローで落ちるローで落ちるローで落ちる!」って言う人の力もあるんでしょうけど、続けるかやめるかの二択まで常に自分を追い込んで、目移りしないのはすごいですね。で、逆にリングは選ばない。「K-1」っていうイベントからの目線で見ると物足りないけど、「立ち技」っていう競技の観点から見たら、これだけ真面目でプロ意識のある人はいないですね!」
 
「コスプレの人も、シルバーウルフに移ったけど、この人もこれからはあんまり動かないんじゃないかな〜。何だかんだ言って、魔裟斗さんを輩出したシルバーウルフは、もう権威ですよね。この人は、たぶんあんまり選手寿命長くないんじゃないかな。成功するにしろしないにしろ、移籍してまで続けたりはしないと思います。自分で「奇跡の復活」なんて言ってるとこが危うい感じですね。来年の日本トーナメントで負けたら、今度はもう立ち直れないかもしれないね!」
 
「湘南の人は、あの顔に似合わないガツガツした感じがいいですよね。キシェンコ君もやられちゃったし……でもサワーさんにキュッてされちゃってかわいそ! キックの他にボクシングもやりにいく彼のスタイルは今の定番だと思いますけど、北米の総合ジムなんかは、一カ所に立ち技、柔術レスリングのトレーナー全員集めてやってますよね〜。そういう環境がないと、いつまで経ってもあのミドルと手打ちパンチは融合しないんじゃないかな?」
 
「優弥君は、タフだし安定してますね〜。総合の選手とかには、彼は結構強いと思いますよ。もっと対抗戦とかに押し出していけば、光るんじゃないかな。中島君あたりの強いけど荒い選手には、相性いいですね。でも、正統派として見ると、佐藤さんやヒナタンに比べると一枚落ちちゃいますね」
 
「中島君がブアカーオさんとやるのは、すごく楽しみです! たぶん、嬲り殺しにされちゃうと思うけど……ウフッ。でも、これは結構大事な試合になると思います。彼が試合の中で今後不利になった時、「いける」か「いけない」かが、この試合で決まっちゃうんじゃないかな?」
 
「城戸君は……むふふ、彼は期待されなくなってからが勝負。来年は誰も期待しないだろうけど……でも、舐めてると来るよ!」
 
 海外勢についても、まとめて。
 
「今年はクラウスさんとザンビディスさんが、新ルールをいち早く活かして活躍しましたね。毎年いつ衰えるか、そろそろ落ちるか、って思うんですけど、調子をキープしてるし、K-1シーズンに入ったらそれに専念して、余計な試合をあまりしてないのもポイントですね」
 
「その点、ドラゴさんはits showtimeと関係が近すぎるのかな。うまく調節できてないですね。モチベーションで左右されるタイプなのに、ホームのはずのリングで勢いがないってのは考えものですね。ちょっとルッツさんは考えた方がいいと思いますよ!」
 
 今年は新鋭の躍進も目立ちました。
 
「そうですね〜、カマル君もグロガフスキー君も、持ち味出しましたよね。でも来年またすんなり出られるのかな? イベント数の問題もつきまといますし、ちょっと心配ですね。ドラゴさんのスケジュール調整の問題なんかと合わせて、これはFEG側が改善してかないとダメな点だと思います」
 
「それと、サワーさんとブアさんですね〜。サワーさんは来年はスケジュールあくだろうし、ブアさんもS-CUP取ってまた箔をつけましたね〜。来年は凱旋ということで、また復活してもいいと思います。特によその王者を参戦させて、自分とこの箔をつけるっていうのは、本来はK-1の得意技のはずなんですよね。トーナメントも毎年開催するにしても面子は時々入れ替わってもいいし、隔年開催ぐらいで、よそのリングで戦ったりワンマッチしたりした方が、うまく幻想が高まったりすることはありますね。前年ベスト4が出ない、ってのは問題ですけど、うまく話し合って、もめてる印象をつけないでほしいですね! 二人とも、最初から、「S-CUPに出るからK-1には出ない」ってことになってたら、こんなもめてる印象はなかっただろうし、「K-1代表」のブアカーオが優勝かっさらって万歳だったはずなんですよね。みんな〜、仲良くしようよ〜!」
 
 ありがとうございました。では、続いて63キロについて……。
 
「ふえ〜ん、眠い〜。もう飽きちゃった〜……ウソウソ(笑)。でも63キロについては、あっちで博士がジト目で見てるから、あのおじいちゃんに聞いてあげてね!」
 
 では、MAXファンに向けてメッセージをお願いします!
 
「ごめんなさい、70キロのファンの方は、TBS傘下でお尻の痛い、痔になりそうな思いをする日々が続くかもしれません! でも豊富な選手層とヨーロッパ戦線との絡みで、新しい選手がどんどん入ってきてシーン的にも技術的にも活性化する楽しみは、この階級じゃないと味わえないと思います! 技術的な分析や、海外情報も合わせてチェックしながら、来年もじっくり見ていきましょ〜! みんな〜、今日は長いこと聞いてくれてありがと〜! またね!」
 
 お疲れさまでした、キシェンコ選手の守護霊の方でした! では次回は63キロ級について、タイプH研究主任の博士にうかがいたいと思います!
 
「ふん、長々と待たせおって……」


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