"赤い方のサソリとは一切関係ありません"『ブラック・スコルピオン』

ブラック・スコルピオン [DVD]

ブラック・スコルピオン [DVD]

 一見、かの名作『レッド・スコルピオン』と見まがうタイトルですが、中身は一切関係ありません! DVDで鑑賞。


 重犯罪を捜査する強行班の一員だったギャノン。だが、同じ班の刑事たち、上司であるストーン警部に汚職が蔓延していることを知り、連邦大陪審でその事を証言しようとする。仲間に入れと言うストーンの誘いを拒絶したギャノンは、襲われた末に相手を射殺するが、彼らも刑事だった。警官殺しの容疑で追われるギャノンは、新米の女性刑事ロスの助けを得て、新たな証拠を探すのだが……。


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 まだまだ続くよドルフ作品レビュー!


 原題は『DIRECT ACTION』で、邦題と全然関係ない上に、ジャケットの写真はこの作品内からではなく『ディテンション』からの使い回しという、何から何までパチもん臭さの漂う逸品。


 赤いジャージと「57」という番号の入ったTシャツスタイルのドルフさんが、超ださくてステキ過ぎる。ついでにいつもガムを噛んでいて、闘う前に捨てるという設定が浅過ぎる(笑)。一応、サスペンス要素が主眼なのだが、犯人はわかってるのに新たな証拠云々とか言って、何を探してるのかよくわからない。まあどうせ、行く先々に現れる悪党をぶちのめす度にじょじょに解決していくので……。
 銃撃戦にCIA、アフガニスタンのギャングも絡み、新米警官の『トレーニングデイ』がとんだことになるなど、多彩な内容がプロットには織り込まれているのだが、整理されてなくてことごとく破綻している。まあシドニー・J・フューリーの映画なんてこんなもんですか……。この人、1960年から監督してるし! この映画の時にすでに71歳だよ!


 ドルフさんの肉体派アクションは意外と多め。ナイフ野郎も素手でぶちのめすよ! 空手キックも炸裂するし、手を出すのが早い怪力の男として描写されてるのは良い。なぜか妙に普通の人の役をやりたがるから……。


 『スナイパー』の警備員の一人、コンラッド・ダンが悪役で登場するのもみどころ(?)。まあドルフ映画の文脈として再共演というのも貴重なので……。

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