『最後の晩餐』DVD
- 出版社/メーカー: アムモ
- 発売日: 2005/04/29
- メディア: DVD
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旧サイトより、公開当時の感想を再録。
低予算映画なので、誰が褒めてもまるで信じていなかったのだが、意外にも(失礼!)面白かった。もちろんセットの使い回しや特撮シーンに予算の少なさは如実に現れているが、それなりに撮影の技巧と演出でごまかしが利いており、違和感なく楽しめた。
がっつりいただきました、と言える人肉食のオンパレードとボリューム感も良く、主人公の飢餓感と満足感双方が上手く描かれていた。原作に囚われずにやったという後半の展開も、不整合なところもなくスムーズに展開されていた。
ただ、大石作品ならではのテイストは、映像的にまとまったが故に薄れ、作品自体が一般的水準のサイコ・スリラー映画に収まってしまったようにも思う。
やはりデブだな。福々しいデブがきびきびと画面を横切り続けたら、もっと異様なムードが出たに違いない。 とは言え、初の映画化としては大いに恵まれたのではないか。今後にも期待したい。
ちなみにパンフレットは800円もしたが、監督、加藤、大石圭の三者対談も載っていて、ファンは買う価値ありだ。そして聞き捨てならない大石氏のこの発言。「僕の作品は、女の子のファンは多いので、上品にしてもらって嬉しかったですよ」
おおーっとおーっ! 日頃の謙虚なコメントはどこへ!? ビッグストーンがビッグマウスを叩いているぞーっ!? しかしついに映画化、敷石の下の虫の快進撃は留まるところを知らない。今後も続々映画化期待です。
- 作者: 大石圭
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/11
- メディア: 文庫
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