『FINALE FANTASY.7 ADVENT CHILDREN COMPLETE』BD

 ブルーレイで発売された完全版。DVD版に新作映像を加えて特別編集したもの。DVDを観ていないので、どこが追加されてるのかはよくわからんが、いささか詰め込み過ぎてくどい感もあったので、まあそういうことか。


 『FF7』をクリアしてから、全然その後の作品に触れてなかった人間としては、ザックスが重要キャラになってたのは小耳に挟んでいたが、まさかルーファウスとツォンが生きていたとは思わなかった(笑)。タークスメンバーの勢揃いと、美味しいとこでだけ集結する一部プレイヤーキャラ達の扱いといい、ゲーム版のファンへのサービス要素が強い。


 ところで、アクションシーンがめちゃめちゃ多く、アクション好きのオレでさえ、「まだやんのかよ!」と思ってしまったのだが、なんかこの感覚、何かを思い出すんだよな……。レノとルードが戦うとことか……。ハイテンポで散々戦って、殴られて吹っ飛ばされて、「いてて……」とか言いつつ起き上がり、ちょっと軽口を叩いてまたハイテンポで戦いを再開……この流れ……。あっ! このリズム感はジャッキー・チェンではないか!? ジャッキーが悪役と殴り合って、どっかに足とかぶつけちゃって「あいたたた!」と痛そうな顔をして、また不意に向き合って戦いだすとこ! 静と動の組み合わせとも違う、動と動をゆるい笑いでつなぐ演出が、実にジャッキー的だ。野村哲也は70年生まれだし、ジャッキー映画の洗礼をズバリ受けた世代ではないか……。


 エンディングがゲームばりに長いのも、映像作品としてはやや破綻気味なほどのバランス。ただ、あくまでこれも『FF』の一作品として位置づけるならば、お約束としてはあり。
 ゲームは当時、かなりやりこんだし、そういう意味では印象に残っていた。しかし、一応ゲーム本編で「吹っ切った」はずのクラウドが、また元通りになってたりして、キャラクター的には新しいところは感じなかったな。最後の敵も、セフィロスである必然性があるようでない。「一度倒しただろ?」という台詞が物語るとおりだ。あくまで、オールキャストのファンサービス的作品だったなあ。

ファイナルファンタジーXIII

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