『十三日の金曜日』

 もう言わずとしれたシリーズのリメイク版。


 パート1、2、3の翻案ということで、果たしていかなる内容かと色々と想像していたのだが、大胆な脚色には驚かされた。


 ジェイソンの登場しないパート1部分がいかなる処理を施されているかが気になったのだが、なんとその部分は冒頭2分で終了! お、お母さ〜ん! 展開はやっ! うーむ、ボーヒーズ夫人とジェイソンが両方襲ってくる展開に期待したんだがなあ。


 しかし……今回のジェイソンは……これは……。
 深夜、怪しげな小屋の側にやってきた主人公たちは、死体を抱えて隠れ家に戻って来たジェイソンと鉢合わせしそうになり、物陰に隠れる。気配を感じたジェイソンは、辺りを見回し、小屋の側の柱についているレバーをガチャン。
 すると、照明がピカッ!


 じぇ、ジェイソンが電気をつけた!


 そ、そんなんあり!? こんな廃屋に電気がまだ引いてあるというのもおかしな話で、電気工事はジェイソンが自らやったのか? 
 なんかリメイク版のジェイソンは、トラップを仕掛けたりとなかなかやる事が細かい、と言うか賢い。
 総じて完成度は高かったし、死亡者数も多かった。お約束も外してないし、まずまず楽しめる。
 しかしなあ……ジェイソンは素朴さがいいんだよ……ブツブツ……。