2008/9/23 DREAM6 試合感想

 ……今、地上派終わり……。
 他にも色んなものが終わった大会でした……。

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▼第6試合 フェザー級ワンマッチ
所 英男(チームZST
VS
山本 篤(KRAZY BEE)

 KIDっぽい動きで回る山本。所はワンツーもスムーズに出てるし、いいんじゃないかな、と思ったら、逆にワンツー浴びて吹っ飛ぶ。ガードで凌いだものの、スタンドに戻るとジャブがガンガンに当たりまくる。所のパンチも当たってないわけじゃないが、山本のジャブは芯で当たってないか? ダメージの蓄積が全然違う。
 下になるとレスリングスキルでがっちり押さえ込まれ、何もできなくなる所。鼻血も大量。
 2ラウンド、加速する山本に対し、所は顔もボコボコに腫れてきた。しかし終盤、余裕かましてタックルに来た山本に対し、逆転の腕十字……しかし余力十分の山本、クラッチが切れない!
 いつもの逆転しきれないファイター、善戦マンの本領発揮、無情にもタイムアップ。

 打撃に自信を持ったのが裏目に出て、なおかつ寝技も研究されつくしていたのが敗因か。足あげてもきっちり肩入れられてるし、軽量級はガードでもなんか素早く動いてるように見えるから、実は押さえてるだけでも膠着と見なされないわけか。
 これにてロード・トゥ・KIDは終了。どうせ大晦日にはKIDの復帰が無理だろうけど。テレビにしょっちゅう出てるような選手は研究される材料も十分であり、なおかつこうやってタイプの違う地味強を当てていくと、残酷なまでに現在の技術、体力、実力が計られてしまう。
 面白い試合だったし、「HERO」に対してこういう厳しいマッチメイクをするのも本来は当然のことだろう。ペケーニョ戦から始まったミラクルストーリーは、静かに終結した。


▼第2試合 ミドル級GP準決勝
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/マイクス・ジム)
VS
ゲガール・ムサシ(オランダ/チーム・ムサシ/Red Devil International)

 最初の打撃はムサシのロー。うーん、武蔵VSマヌーフって、K-1で見たいカードだよな。マヌーフもローを返すが、む、距離が遠いぞ? マヌーフは「セコンドのゴーサインが出たら一気にいく」だそうだが……セコンド! ゴングがなった瞬間にゴーサインださんかい! そうこう行ってる間にムサシが組んでしまい、ねばるマヌーフだがテイクダウンされる。あ〜こりゃまずい流れだ……。バックから悶えるマヌーフを捉え三角に……マヌーフ持ち上げる! ジャクソンVSアローナを思い出したが、ムサシは落とされながらも締め上げ、マヌーフタップ!
 うわあ、つええ! これは優勝かな? ジャカレイがスタミナどれぐらい残して上がってくるか?


▼第3試合 ミドル級GP準決勝
ホナウド・ジャカレイ(ブラジル/アスレ マナウス-エクストリーム クートゥア)
VS
ゼルグ“弁慶”ガレシック(クロアチア/チーム・トロージャン)

 ダイジェストなのに、実質一分半ぐらいってなんだよ。全部やれ〜。
 ジャカレイが綺麗に一本勝ちで、無傷の勝利。ストライカー二人が消え、総合力VS寝技の決勝が、両者万全の最高の形で実現! これは楽しみだ。


▼第10試合 ライト級 ワンマッチ
青木真也パラエストラ東京)
VS
トッド・ムーア(アメリカ/チーム・サード・コラム)

 距離を取って蹴りを打ち、間合いを詰めて組み付く青木得意のパターン。バックに回ってよじ上り、チョークに……終了。
 推薦で出た2000、2001がある以上、アーツのK-1WGP連続出場ってのもインチキだと思うわけだが、青木の皆勤ってのも挨拶入れてって本当にインチキですな。
 石川直己もそうだが、背負うとかなんとか言うのはタイトル取ってメイン締められるようになってから。


▼第9試合 ミドル級ワンマッチ
秋山成勲(フリー)
VS
外岡真徳正道会館

 煽り長過ぎ。しかも壮絶につまらないんだが……。
 空手で実績のある人なんだし、雑魚プロレスラーよりはまし……と信じたかったんだが、ほぼ同じ展開。秋山は試合時間をわざと延ばしてないか? 試合自体はクリーンで綺麗に終わったわけだが、先の青木の試合同様、攻防が何も見られないつまらない試合だった。
 終了後、吉田戦をアピールだが……? 実現しても今さら感が漂う……。


▼第7試合 ミドル級ワンマッチ
船木誠勝(ARMS)
VS
ミノワマン(フリー)

 船木の煽りはこりゃひどい、貧乏だから復帰した、と言わんばかり。今日は煽りもことごとく滑ってるが、会場は違うのが流れてるのか?
 TKチャートもすごい! 船木が超強豪みたい。KMチャートによると、打撃2(キックのジムでやってる付け焼き刃)、寝技2(グラバカでやってる付け焼き刃)、スタミナ1(年寄り)、パワー2(年寄り)、経験2(豊富なのは人生経験)というところだろう。
 下手なバックキックから倒された船木、終了……と思ったらなぜか足関合戦。超人タップ。
 ミノワマンは帰り際に足を引きずってたが、この人たちの自分に酔った姿を見てると、演出に足一本差し出すぐらいはやりかねないんじゃないかと疑ってしまうね。
 予想に反して船木は終了ならず。ミノワマン総合格闘家としては今日で完全に終了だろう。


▼メインイベント ミドル級GP決勝
ムサシ
VS
ジャカレイ

 あれっ、もう決勝? この時点で放送時間が大幅に残ってて、ははあ、これは長引くなと思ったのだが……。
 ムサシが打撃でコントロールするかと思ったが、ジャカレイが上取って攻める。これは寝技地獄でジャカレイペースか……と思ったら、飛び込んでパウンド狙ったところにムサシの蹴り上げが直撃! 失神!
 いやあ、まさかのラッキーキック。ハンセンが青木の蹴り上げ封じをやってたが、ジャカレイはスキルのなさがここで出たか。飛び込む軌道がちょっと上からかぶさるような感じで、ヒョードルやカルバンみたくまっすぐ入ってないのも失敗。
 しかしあっけない幕切れで残念。


▼ヘビー級ワンマッチ
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/クラブ・ヴォルク・ハン
VS
ジミー・アンブリッツ(アメリカ)

 代役だから気の毒だが、ハリトーノフがこんなお遊びマッチに駆り出されるというのは嘆かわしいかぎりだなあ。
 とりあえず笑うしかないアンブリッツの太り方。いや、まじでこんな練習してない奴呼んでどうするんだ。本当にこの選手も候補だったのか? 解説元気の「WWEみたい」「アンブリッツはリアル・アメリカン・ドリームですね」発言と実況、高阪ともに大爆笑、まあ確かに笑うしかない試合だった。


▼セミファイナル ヘビー級ワンマッチ
ミルコ・クロコップクロアチア/チーム・クロコップ)
VS
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー

 おかしい……もうミルコさんしか残ってないのに、放送時間が死ぬほど余ってるぞ……? このカードで判定とかありえんだろ……? 
 パンチの交錯から詰めるアリスター、くぐって突き放すミルコ、アリスターは左回り、ミルコも下がるが……なんか遅いな……102.6キロというのは、たぶんちょっと重い。
 お互いパンチは当たらないが、アリスターテイクダウンに成功、ボディへの肘とパウンドを落とす。ミルコは眉もカットし、嫌な展開。
 スタンドに戻っても、ミルコさんは動きが緩慢で、アリスターに詰められて受け身。常に先手を取られてる。ドクターチェック後も出血は続き、またテイクダウンされる。ハイキックも距離を潰され破られる。
 立て続けに書いてるが、入場、CM、ドクターチェック、CM、と最悪な展開。これは多くの人がチャンネルを変えたんではないか……。
 三度の金的が入り、ミルコさんが悶絶したとこでまたCM。これは止められたな……。DREAM1の時も青木が悶絶したとこでCM行って、明けたらストップだったので、まあ常套手段ですな。その後でミルコさんのイジメ試合があったわけですが……。
 そのミルコさんがすっかりおじいさんになって半泣きになった顔で、放送終了。
 ロード・トゥ・ヒョードルはこれにて終了……。ミルコさんの現役生活も、今井のいう通りこれにて終了か? だとしたら情けなすぎて切ない幕切れ。

 いやあ……き、きつい……。大晦日に向けての流れも何も生まれず、ある意味でのリアルさが強烈に漂った大会。ついてないというのもあるんだろうが、昨日の石井云々もそうだし、主催者の仕掛けがことごとく裏目に出ている。こういう時こそ、リアルな勝負論が必要なんだが、それを考えて組んだ試合はあっけなく終わる悪循環。テレビでやってない試合はもちろんそれ以下なんだろう。

 ナカハラが勝ったらしいというのは驚き。バダ・ハリにも馬鹿にされたようで、優勝者ムサシまでがK-1転向を宣言!? マジに明日が見えないが、いったいどうなるんだ……?
 果たして視聴率は……。

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