旅日記最終日。さらば白馬の王子よ。
酒飲んで早々と寝てしまおうと目論んだ昨夜だったが、いくら歩いたといってもあまり疲れておらず、なかなか寝付けなかった。
そしてまた7時起き、ねむっ!
朝食のあとも、また電車脱線のニュースを見る。
すでに帰りの切符は取ってあり、1時半の特急に乗ることになっている。それまで時間を潰さねばならない。
元気のある人ならば、バスなりなんなりでもう一観光としゃれ込むのだろうが、こちとらは骨休め旅行、もう出歩く元気も切れた。
本日で三日目だが、読者の皆様には、「せっかくの旅行なのに、なんか無駄に時間を使ってもったいないなあ」といった感想を持っている方も、おられるのではないだろうか。初日は寝過ぎ。二日目も電車の時間をチェックして効率良く出歩き、色々なところを見て回る事が可能だった。
電車脱線のニュースを見ていると、ダイヤとスピード優先で安全よりも効率を重視したJR西日本の姿勢が、盛んに報道されている。乗務員の健康管理や精神的ケアもなおざりにし、結果的にああいった事故が招かれた。
それとはくらぶるべくもなかろうが(うちの職場はのんきなとこだ)、日常生活における個人の姿勢として、常に効率を考えて生きていることに変わりはない。仕事の順番や進め方、同僚や上司、部下や取引先とのやり取り、やることは山積していて、効率を考えねば消化のしようもない。
以前に転職を考えた同僚と話していて、「今の職場にいても出世やステップアップは見込めない。だから努力してもしようがないし、新しい仕事が見つかるまでは適当に流す」という意味の意見を聞いた。これも、人生における効率重視の考え方だろう。無駄な労力は使わないという意味での効率だ。
別にそれについてどうこういうつもりはないが、あまり効率ばかり考えていては息が詰まる。たまにはムダ〜な時間を過ごしたっていいではないか。
どうせこれから効率社会に戻らねばならない。それを考えると暗澹たる気持ちになるが、せめて電車が来るまではダラダラしよう、そう心に誓うのであった。
が、こういう旅行はあまりオススメはしない。仮に他人が僕と同じ事をしても、きっとつまらない。ましてや誰かと一緒に行くなら、ちゃんと計画的にやった方がいい。僕とて美女と旅行したいなあ、と思うが、もしそういう事になったら、きっちりスケジュールを組んでバリバリ観光して遊びまくるだろう。
駅前でそばと定食を食い(そば定食ではない)、本を読んで電車が来るのを待つ。
ちなみに旅行中の読書は、
http://www.ne.jp/asahi/chateaudif/toki0504/psycho/nikki.html
の4月27日、28日。
こうして3日間だけ白馬の王子様だったワタクシは、リフレッシュして大阪へと帰還するのであった。
次回の旅行は秋予定。乞うご期待!