旅行二日目。

 正確には、4月27日。
 朝7時に目覚ましをセットし、時間通り起床。
 もっと寝ていたいのだが、食事つきのところだから仕方ない。朝食はパンフには8時と書いてあるのに、前日「7:45には放送でお呼びします」と言われ、実際に放送があったのは7:42だった。早いよ!

 ちなみに泊まったのはここ。
http://www.janis.or.jp/users/claret/

 なかなかこじんまりしていいところで、泊り客は一晩目はオレと一家族、二晩目はオレだけであった。さすがシーズンオフだ。
 部屋のいたるところに、奥さんの手書きメモで注意書きが貼ってあり、節電など色々なことに協力しなければならなかった。さすがは個人経営、大変だ。

 しばらく電車のニュースを見てから、ブラブラと出かける。3.5キロほど歩いて、長野オリンピックをやってたジャンプ台を観に行く。
 おお、でかい。リフトに乗って頂上へ。リフトに乗ったのは実に15年ぶりだったが、ケツの穴が縮み上がりそうになった。昔は平気だったのになあ。展望台からさらに上、ほんとうのてっぺんまで登る。金網で地上が透け透けの階段を登ってると、めまいがしてきた。だがしかし、遮蔽物のない鉄骨を見ているとついそっちに行きたくなるのは、ジャッキー・チェンの信奉者だからだろうか?
 原田やら船木やらは、ここから飛んだわけだ。どうして死なないのか不思議だ。

 さらに1.5キロほど歩き、駅前に出る。スポーツ用品とイタリア料理やってる面妖な店で昼飯。
 昼間から白ワイン飲んでぼーっとする。パスタのワカメがうまかった。
 一時間ぐらいまたも放心状態になった後、観光再開。電車の本数が少ないので、とりあえずもうちょっと歩いて見ようと思い、日盛りをさらに一駅分ほど歩く。ちょうど電車が来る頃合になったので、無人の駅に入り到着を待つが……待てど暮らせど来ないではないか!
 しばらくして放送が入り、特急が遅れたために普通も煽りを食って30分ほど遅れている、と言われる。そのことよりも、無人駅でも放送は流れるのだという事実に驚いた。
 アホくさくなったので、白馬電車観光には縁がなかった、ということにし、歩いて引き返す。ちょっと違う道を歩いてホテルに戻ってくると、午後3時過ぎ。都合12、3キロは歩いただろうか。
 さすがに足が痛く、ホテルの庭でひたすらぼーっとする。天気はいいし、全然寒くない。目の前には雪があるんだけど。

 部屋に戻って、ふっと思い立って読書。おお、なんということだ、スイスイと頭に入るではないか!
 四冊本を持って来て、初日の頭のボケボケ具合から、これは一冊も読めないのではないかと危ぶんでいたのだが、全く能率が違う。
 祝! リフレッシュ!
 食事の時間。オレ一人で泊まりということは、経費の問題で云々かんぬんありそうなので、気を使って、せめて酒でも飲む事にする。生ビール飲んで赤ワイン飲んで地酒飲んで……わっはっは。一人で飲むのはなんと楽しいのだろう。
 部屋に戻って引き続き読書。一気に二冊読了。絶好調ではないか。
 またちょっと電車のニュースを見て、こうして二日目の夜は暮れていくのであった。