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2013/3/3 UFC JAPAN観戦記


 さて、約一年ぶりに、再びUFCが埼玉に上陸! ということで、もちろん行って参りました。前日に現地入りし、まずは関東の映画クラスタのいとっとさん、チャトラネコさんと新都心で食べ放題! もう食えないというぐらいに食べつつ、映画や、30代後半を迎えるにあたっての身体作りについて、それぞれが嗜むランニング、自転車、キックボクシングの効能などについて語り合ったのでありました。


 翌日はおなじみ東横インの朝食で、おにぎりを五つほど食いだめしまして準備万端。これで夕方まで何も食べなくても大丈夫! そうは言いつつ、昨日ホテルで食べようと思って買ったけど、食べ放題しすぎて入らなくなったお菓子を持ってましたがね……。
 9時過ぎに会場前に行きますと、長蛇の列が! 入り自体は落ちているという話だが、朝の列だけなら去年のより長いんじゃないの、というぐらい。しかし最後尾まで行くまでもなく、この日合流予定だったMr.Y氏がすでに並んでいたので、「やあやあ、どうもどうも」という感じで平然と割り込みをかけることが出来ました。しかしY氏は3万円台の席なのに、同じとこに並んでいるんだね……。


 開場自体はスムーズに進み、あっさりと場内に入ることが出来ました。そして、9時40分ごろには早くも第一試合が開始!


ウェルター級 5分3R
マルセロ・ギマラエス
イム・ヒョンギュ

 去年は第一試合は景気良くKOだったんだよなあ。まあその勝った日本人の彼も、今やリリースされてましたかね……。この試合も何度か繰り出していたヒョンギュのテンカオが、顎に直撃〜! うお〜、やった〜! 幸先いいぜ! 韓国応援団もちょっときていた模様で、いい感じに第一試合から盛り上がりました。さあ次も頼むよ!


バンタム級 5分3R
アレックス・カサレス
カン・ギョンホ

 カン・ギョンホ、なかなかイケメンですね、と思ってましたが、対するアレックス・カサレスの入場、聞き覚えのある音楽が……「tank!」やがな。『カウボーイ・ビバップ』のオープニングですね。なぜにこの曲が……と思ったら、入場してくる男はひょろひょろ体型にモジャったヘアースタイル! えっ、もしかして自分がスパイクのつもりなの、この人!? アニオタ!? まあ名作だし、声は山ちゃんだし、会場でも多分100人ぐらいは反応していたと信じたい。もうこれはカサレスを応援するしかあるまい……。
 なんかくねくねした動きのカサレスがスタンドではペースを握るのだが、いいところでテイクダウンされて攻めを寸断される展開。立って凌ぐが、お互い決定打はなく判定へ……。スプリットでカサレス! わあわあわあ、やっぱりジークンドーMMAルールでも強かった!


ライト級 5分3R
クリスチアーノ・マルセロ
徳留一樹(パラエストラ八王子)

 現在の日本のローカル大会のエース級の選手が初参戦ということで、東京での観戦が日常になってるような人は結構思い入れて見られるんじゃないかな、というカード。が、もちろんおいらは違いますよ〜!
 序盤、マルセロの下手なパンチがガンガン当たってしまい、うわ〜、これは固いか、と思ったのだが、立ち直ってテイクダウンを奪う徳留。出足こそ良くなかったが、もともと地力が上だった感じで、各ラウンドに必ず印象いい攻撃を見せて終わる。終わってみれば完勝でありました。次はもう少し上のレベルの相手と観たいね。


バンタム級 5分3R
水垣偉弥(シューティングジム八景)
ブライアン・キャラウェイ

 さて、判定が続いて、ここらでちょっと……と思ったが、まあ水垣に期待してもダメだよねえ。しかしまあ判定だからつまらないと言うわけではなく、優劣がコロコロと入れ替わるシーソーゲームは、ジャッジしながら見ていると結構面白いかったりする。この試合はその典型で、打撃当てたらテイクダウン取られ、倒したと思ったらバックに回られ、と、なかなかジャッジ泣かせな展開に。キャラウェイのガード下げすぎなスタイルも幸いして、水垣のストレートも当たるのだが、テクニックではやはりキャラウェイか。互いにダウンも奪い合い、非常に微妙なゲームに……。判定はスプリットで水垣! ケージで号泣。こんなに泣く選手、海外にはおらんやろ。まあしかし、去年は妙な判定でやられたからなあ。とりあえず良かったです。


ミドル級 5分3R
福田 力(GRABAKA
ブラッド・タバレス

 前座の最後の試合がこれ、ということで、去年は見事勝利した福田。関係各位からも安定感に高い評価……だったんだが、この日は悪い意味で安定しておったな。ジャブの差し合いで当てられ続け、右の蹴りで身体を起こされ……って、これは去年に左の蹴りでペース取った自分の戦いぶりそのままではないかね。タバレスが手堅くワンツーを決め、優勢を常にキープ。こうなると、その安定感が災いし、そのままダラダラとした展開を続けてしまう福田くんであった……。ちっとも局面を打開できるような気がしないまま終了……。これは面白くない判定試合でしたね。


 前座はこれで終わりか……。去年の前座ラストが五味さんのオモシロ試合だったことを考えると、やっぱりカード弱いよね。そして判定続きで、ほぼ休憩なしでメインカードに……。このあたりで、お菓子を貪り食うオレ。


ウェルター級 5分3R
キム・ドンヒョン
シアー・バハドゥルザダ

 そうそう、去年はこのメインカード一発目で、ペティスさんが年間ベスト10級のKO劇をね……。しかし、期待の選手みたいに煽られてたシアーだが、ドンヒョンの寝技の前に終始見せ場無し! ドンヒョンもコンディットとマイアにはやられたが、戦績だけ見れば立派なもので、中堅以上の地位を固めてるよね。が、マウントまで取って完全コントロールするも、なぜか毎ラウンド極めるまでは到らず……。実力差ありありなのにフィニッシュしないという、これまた判定試合のストレス溜まるパターン。煽りに応じてモンゴリアンチョップやパウンドを落とす……んだけど、これで余計に決まる気がしなくなっちゃったよ! 判定は圧勝でドンヒョン。うーむ。


フェザー級 5分3R
廣田瑞人
ハニ・ヤヒーラ

 お〜、UFCデビューでメインカードとは、なかなかいい扱いじゃないかね、廣田選手。ヤヒーラというのも日本でよく試合して、まあ言うなればスタイルも見えている相手で、廣田にとっては相性のいい選手という予想。階級も落としてるからフィジカル負けもなかろうし、タックルを切ってこつこつ打撃を入れていけば……。
 ……と思ったら、「ぜっっっっったいに寝かす!」と言わんばかりのヤヒーラの気迫がすげえええ! 切られかけて強引に食らいつき、パワーファイターかよという強引な持って行き方。あれよあれよとラウンド序盤からグラウンド地獄に引きずり込まれる廣田! 2ラウンドは肩固めで窒息寸前に!
 あ〜あ、これで2ポイント取られたのは間違いないな……。さあここから逆転KOを目指すしかないのだが、完全にスタミナ切れてヨレヨレになったヤヒーラは渾身の逃げ切り態勢。飛び膝などヒットさせるも、捕まえ切れずに終了。
あ〜、北岡戦も3ラウンドだったらこんな感じの結果だったのか。ヤヒーラの作戦にハマっちゃったなあ。相性の悪さにめげずに一点突破を計ったのはお見事ですな。


ミドル級 5分3R
岡見勇信和術慧舟會東京道場
ヘクター・ロンバード

 去年に引き続き、いやな相手を迎えた岡見さん。いや、単に強さじゃ去年以上じゃね? 正直に言ってしまうと、去年の再現になったらおもしれえなあ、と思っていたのであった。まさにその通りの展開で、1ラウンドシングルレッグでテイクダウンを奪い、2ラウンドにはマウントを奪取! ……ええええええ、ここまでは去年と全く同じではないか。これは否が応にも期待が高まる。当然3ラウンドには出て来るロンバード! 急にあわわわわわわ、となった岡見さん、パニックを起こしたように必死で下がり、辛うじて凌ぐも上を取られる。いや〜、あわやKOではないか、という感じで、ちょっとガクッとなっちゃった時の対応にも不安を残したね。これでやられてたら爆笑ものだったが、辛うじてポイントで逃げ切り成功。薄氷の勝利であった。こういう時こそ手堅く期待を裏切ってしょっぱく勝つ岡見さんであってほしいのだが、徐々にオモシロ試合空間に引きずり込まれていきそうな感もありますね。


ライト級 5分3R
五味隆典久我山ラスカルジム)
ディエゴ・サンチェス

 セミ前に大昇格の五味さん。前戦の勝利は評判良くなかったが、オレは結構評価してたよ。「スカ勝ち」なんていう、体格差ある相手を何人も薙ぎ倒した過去の幻想にいつまでも捕われるよりか、今持てる全ての力を発揮し、地味に泥臭く競り合って勝つ。これこそUFCのリアルに対抗するためのスタイルではないかね。
さて、その五味さん、今日も前に出てプレッシャーをかける! 大振りをちらつかせて、丁寧にジャブを突いていく。サンチェスは警戒して距離を取り、あまり仕掛けて来ない。五味さんは得意のボディも無理に狙わず、粘りのスタイル。
 いや、やっぱり近づいたらあんだけ振り回されると、警戒心強い選手は行きたくなくなるよね。アウトボクシングしてカウンター狙う安全策をどうしても取ってしまう。だが、そのためポイントは奪えず、試合はどんどん拮抗していってしまうわけだ。おそらくこれは五味陣営の狙い通り! ならばとテイクダウンに活路を見出すサンチェスだが、1ラウンドこそ倒したものの、2ラウンド以降はしっかり切られる。これも大振りを警戒して遠い距離から仕掛けているからで、要は腰が引けている。
 ミドルキックは当てるサンチェスだが、どう見てもクリーンヒットも手数も足りない。この五味さんの戦術を打開するには……当然、ネイト・ディアスみたいな頭のネジが飛んだ奴が「当たるわけねえべよ!」と自分のボクシングにかけて打ち合いを挑むしかなく、そうなると往年の打たれ強さも破壊力もない五味さんが逆に圧倒される場面もあるはずなのだが、近年のMMAの安全策がそうさせないのだな。
 まあでも、1ラウンドはテイクダウン取ったサンチェスで、2〜3ラウンドは微妙だったので、スプリットでサンチェスという結果も別に納得だな……。あとは五味さんは、要所で仕掛けてズルくポイントを奪うオプションを一つ二つ持てればいいのだが。


ヘビー級 5分3R
マーク・ハント
ステファン・ストルーブ

 さて、ここまで地味な試合が続きましたねえ……。ここでヘビー級ですが、これもまた両者スタミナ切れでグダグダに終わる可能性を秘めている。さあ、果たして大丈夫なのか……。
 フックを振るっていくハントだが、ストルーブは早速引き込み! いや、このノッポさん、かつてはもうちょいヒョロヒョロしてたんだが、かなり横にも大きくなって、厚みを増してるよね。負ける時は壮絶KO負けするが、この抜群の体格を生かして手堅く戦績も重ねている。特に一本勝ちの多さは特筆もので、寝技に難ありのハントさんをきっちり固めて一本取ってしまうのでは、と戦前は予想していたのであった。
 しかし、極まらない! 今では珍しい引き込みに行くストルーブ。もういつでも一本取れるよ、と言わんばかりの動きだったが、なぜかハントが脱出してしまう! で、離れて立てばいいのに、なぜかサイドを取り返したりしてワンダーな動きを見せる。ストルーブも下になる事に無頓着。マウントを取っても、強引に腕取りに行ったり、一本狙い。
ハントさん、多分、寝技やら投げやらは練習してるんだろうけど、戦術的にはあまり考えてないというか、闘い方はいつも通りの野生児なんだわな。何かを徹底してやる、ということをせず、その時のフィーリングでやるというか……。そういうハントさんを攻略するには、やはり緻密に水も漏らさず着実に攻めるべき、なんだけど、ストルーブもそこらへんが少々雑であったか……。
 極まりそうで極まらない展開が続き、じわじわとパンチが効いてきたストルーブ、3ラウンドについに棒立ち! フックの前にブロックを固める! あ〜、だめだだめだ、こんだけのリーチがあるのに、なんでそんな打って下さい、と言わんばかりのディフェンスなんだ。何発も拳をねじ込まれ、ついに巨体が陥落! シュルトさんなら距離を取ってジャブを打っただろうがなあ。
 いや〜、やってくれたぜ、ここでKOとはさすがですよ、ハントさん。手応えあり、とばかりに追撃しなかったあたりもいいですね。


ライトヘビー級 5分5R
ヴァンダレイ・シウバ
ブライアン・スタン

 ミドル級のランクではスタンが上だろうが、今回はライトヘビー契約。シウバは調子はどうかな? 減量してなくてかえって体調はいいかもしれないし、モチベーションは言うまでもなく高いだろう。どちらもやはり普段より大きく見える。
 試合は……殴り合いだあああああ! いや〜、UFCもこのカードはすごく「お膳立て」をしてるわけじゃないですか。シウバの第二のホームである日本で、減量もなしで、メインイベントに据えて……。さらに対戦相手は同体格で、殴り合いにも応じてくれそうな好人物で知られるスタン。スタンがいかに人格者で知られているかは、UFCでもっともセンスフルなコメントを発するあの人の発言からわかりますね。以下、引用。


ブライアン・スタンは素晴らしい人間だ。自分は2008年に、アメリカ大統領選挙でスタンに投票した。2012年にも再び投票するつもりだ。そしてスタンが法律上も大統領になれる35歳になる2016年には、みなさんもブライアン・スタンに投票していただきたい。傑出した人物だ・・・< (出典: http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1143.html


 しかしいくらお膳立てしたところで、やっぱり勝つにはテイクダウン行っちゃった方が確実だったりするし、すべてが常に噛み合うわけじゃない。でも、今回はそれがすべてハマったなあ……。シウバがぐらつけばスタンが崩れ、1ラウンドから壮絶なフラッシュダウンの応酬に。シウバにダメージの蓄積があるのは、誰もがわかっているが、だからと言って殴り勝つ以外に勝ち方があるのか? スタンも真っ向勝負でこの今日のヒーローを打ちのめすべく、殴り合う。

 お互いにそれなりに対策もあったのかもだが、始まってしまえば全て吹っ飛んだような殴り合いだったね。しかし、2ラウンドはさすがにペースダウン。一転して緊迫し、静かな応酬が続く……。乱打戦から、斬り合いに移行したような……。決着は突然訪れた。ほぼ同時に動いたように見えたが、ヒットしたのはシウバの右のカウンター! 崩れたスタンに返しの左も直撃し、追撃に行って勝負あり! 会場が爆発した!

 いや〜、神がかったタイミングの一発だったなあ。何時間闘っても、時に決して訪れないことのある一瞬が、このタイミングでやってきてしまう、というのは、やっぱりシウバという選手が何か持っているスターだということなんだろうね。乱打戦の中のヒットじゃなく、狙った一発だったのも、ベテランが今まで積み重ねてきたものが結実する瞬間という感じで素晴らしかったですな。本来、水物である不確定要素だらけの格闘技興行の中で、全てが思い描いた通りになる理想的瞬間。出来過ぎでしょ。
 そして敗れたブライアン・スタンにもありがとう! 次の大統領選では、僕も投票します!


 終了後は、なぜか今時mixiでつながってる(笑)、格闘技ファン諸氏と挨拶。自分のマイミクであるAKIRAさん、Mr.Y氏、CHIさん、初対面のツキノワさんと、去年と同じく近場のウェンディーズに転がり込んで飯を食いつつ、延々と格闘技談義したのでありました。もう地元に格闘技ファンもいないし、なかなかこういう機会もありませんからねえ。色々と昔の話にも花が咲きましたが、また来年にはUFCで集まりたいですね!

2012/6/20 WBC・WBA統一戦 井岡VS八重樫 観戦記


 さて、実現困難と言われた日本人対決が、地元で開催される、と言う事で行って参りました。地元も地元、歩いて15分だからな。
 前回はK-1観戦に来たわけだが、今回はボクシング。しかしK-1時代は生で観た事なかった京太郎が観られるってのは、なんか不思議な気分ですね。


 当日は開場時間ちょうどぐらいについたら、すでに人が入り口に向けて流れ込んでいたので、ぞろぞろと入る。先に格闘技観戦の大先輩Mr.Y氏が来ているはずなので電話したところ、まだ外で並んでる、とのこと? ん? オレ、並ばずに入っちゃったけど……あれって列の途中だったの? これには伏線があって、


https://twitter.com/T_STYLE_Axis/status/212879048152592385


 こんなツイートを見かけてたんだよね。こりゃあ売れてないんじゃないの? 開場前に行列なんてないだろ、と思い込んでいたせいもある。実際にこんなチケットが投げ売りされてたのか、あるいは怪しい伝聞情報だったのかは知らないが。
 自由席ということだが、応援団的なのがごっそり席をテープで囲ってたりして、あまりいい環境じゃない。南側のカメラ横の三列目を確保し、バッチリと思ったのだが……。
 ここでY氏と、そのマイミクのCHIさんと合流。Yさんが「席バッチリじゃないですか!」と言ってくれたが、「いや、一つ弱点がありまして」。実はビジョンの真裏だったので、煽りも番宣もリプレイもまったく観られなかったのであった(笑)。


 前座はいきなり女子の試合でKOがあったり、なかなかいい滑り出し。だったのだが、5時開始で放送開始の8時までは如何せん長かった……。ダラダラとしゃべりながら観てたが、前座はまったく倒す気配がなかったり、実力差ありありだったり、決定力に欠けたり、露骨なロートルを連れて来ていたり、ということで、見事につまらなかったなあ。判定もちょい井岡ジム寄りな印象。これがホームか。
 そうそう、京太郎の試合も相手が弱過ぎて最悪だったが、まあ彼のボクシング仕様の新たなスタイルは観られて良かった。得意のかぶせる右もまた観られたしね。
 途中はうつらうつらとしてしまったけど、最近、ほんとに映画の最中とかでも、ちょっとつまらなかったらすぐに寝ちゃうんだよねえ。これが年齢というものでしょうか……。
 そしていつもmixiで「オイラは試合なんてどうでもいいんですよ」とうそぶきつつラウンドガール写真を公開しているY氏だが、今日はカメラも持って来ておらず、真面目に観戦モードであった。まあこの日は普通の水着だったし、興味がわかなかったらしい。


 さて、舐めていた客入りですが、前座の間にちょっとずつ増えて、6時を迎える前にほぼ座席はいっぱい。何時になっても「今、仕事終わって駆けつけました」という風な人が続々と現れる。じわじわと通路に座る人が増え、立ち見も……。こりゃあ完全に座席以上にチケット枚数出してるな……。気がつけばとんでもない客入りになりつつある。昨年のK-1に来た時は某ライター氏が「なんで(府立)第二にしなかったんですかね……」と言ったぐらいのイマイチ感が漂っていたのだが、さすがはボクシングというところか……。全然、底力が違う……。逆に大阪城ホールでやれば良かったんじゃないの。
 メインを前にして、早くも立錐の余地無し。アリーナの立ち見も解放されたっぽい。そりゃあ、このまま放っといたら暴動が起きるっしょ(笑)。通路も完全にふさがり、トイレもいけそうにない。こりゃひどい、どんだけ商売っ気出してんだ、ふざけてんじゃないぞ、と、この時は思っていた……。


 生中継のテレビ放送と同時に試合開始。ライトアップの演出もここから始まったが、まったく会場の空気が変わるすごい盛り上がりで騒然。なんせ超々超満員ですから(笑)。


 さて12回戦ということで長丁場、当然駆け引きが重要……と思ってましたが、いきなり八重樫が回転数を上げる! えええええええええ、マジかよ、最初から打ち合い? 高速ジャブを連打し距離を作る井岡に対し、詰める詰める。しかし、井岡のカウンターと精度が勝り、よく見えなかったけど早くも目の上が腫れて来たとのこと。さすがに距離が遠いので、ヒットしたのかブロックの上かもよくわからん! 1〜4ラウンドまでは2-2で分かれた判定になり、現地で観てた時は1〜2が八重樫かと思ったが、後で家に帰って録画観たら取ってそうなのは2と4だった。とは言え、出だしから勢いの良かった八重樫に飲み込まれることなく、井岡がペースを作りつつある、というのがこの序盤の総じての印象。点数以上に井岡優勢に思えたところ。


 中盤はそれが徐々に形になった感じで、距離感もボディ打ちの精度も増した井岡がその差をじわじわと広げて行く……が、ところどころビッグヒットを物にする八重樫が、食らいついて差を広げさせない! 序盤4ラウンドも綺麗な当たりは井岡が多く、ポイント差がついてもおかしくはなかったと思うが、今日のジャッジは手数や強いヒットも重視し、主導権争いがどちらにも傾かない現況をポイントに反映させていた印象だな。テレビ向けのプロ興行らしい視点というか。


 さて、下馬評では長期戦になれば井岡有利に傾く、という話だったのだが、魔裟斗でもおなじみの土居フィジカルトレーナーのダッシュ特訓が効を奏した八重樫、一向にペースを落とさない。顔の腫れもなんのその。井岡がわずかなポイントリードはまだ黄信号と読んだか応戦してきたため、終盤も激しい打ち合いに。ここまでわずかに井岡優勢だった流れは、ほぼ五分と五分に。序盤にもっと差がつけば井岡ももう少しディフェンシブに展開できたのだろうけど、若干効かせられつつも打ち合わざるを得なかった。だが、結局そこでも当たり負けはしなかったし、総合的な強さを見せ切った感あり。八重樫も凄まじい闘志で、最後までまったく集中力が切れなかったな。やはり最後まで物を言うのはスタミナだな〜。あと4ラウンドあれば勝っていたかも(笑)。


 判定は1〜2ポイントの微差ながら3−0で井岡。実に妥当なところだろう。場内はスタンディングオベーション


 いや〜、試合前はね、客詰込み過ぎだろう、と怒っていたんですけど、終わった時は、この名勝負、好試合を少しでもたくさんの人が観られて良かったなあ!という気持ちになりましたね(笑)。王者対決に相応しい白熱の攻防で、正直ドローでお互い持ち帰ってほしかったぐらい。井岡は返上で階級上げを示唆したそうで、それがまあ落としどころかもなあ。


 終了後はYさんとラーメン食って、後楽園での再会を約束しつつ解散。次に生観戦できるのはいつかねえ。もうちょっとまめに地元の小興行にも行きたいですね。

2012/2/26 UFC144観戦記&東京旅行連続オフの記


 まだまだ寒いですねえ。日本の格闘技界も冷え込んでおります。そんな中、埼玉で開催のUFC144日本大会に行って参りました。


 今回は早朝から開始ということで、前日に埼玉入り。初めてくるさいたまスーパーアリーナ! でかい! 近くのホテルに入ったらば、泊まってる人はほぼUFCらしい……。そしてフォロワーさんもチラチラといる模様。K-1ファンの人とか、落語の人とか……。前日の夜は23:45に就寝、7:15起床、まさにパーフェクト・コンディション。
 翌朝、ホテルのロビーで朝食、おにぎりを四つ食べて腹持ちも完璧。時間あるのでTwitter眺める。同じテーブルに座ってた人が、UFCパーカーにUFCニット帽と、まさに完全武装。凄い気合いだ! そして周囲を見回すと、サーバーから出る水やコーヒーを飲む紙コップにもUFCと書いてある! すげえ! 地元のホテルまでこんなタイアップを……と思ったが、よく見ると「UCC」だったのであった(笑)。そんなこんなをツイートしてたら、ちょっと前に開場時間のことなどでお話したハック★ルンさん(https://twitter.com/#!/hucklen)よりリプライ。


「ひょっとして近くに?おいらニット帽もパーカーもUFCなんだけど♪( ´θ`)ノ」


 ……思いっ切り同じテーブルじゃん……。超偶然! ということで、朝飯を食いながら前日の計量のことやグッズのことについても伺いました。パーカーもニット帽も、前日計量の時にすでに買えたんですね。


 たまアリ前に着いたのは8:55分頃で、ほぼ時間通りに列が動き出す。案内が漢字ばかりで、外国人の人は全然違う列に並んではりました……。
 席に着いたのは9:22。間髪入れず、第一試合の開始だ!

フェザー級
田村一聖(KRAZY BEE)=65.8kg(145ポンド)
vs
ジャン・タイクァン(中国)=66.2kg(146ポンド)

 ま〜、あんまり気合い入れることもないよなあ、第一試合から、と緩く見ていたが、いきなりの壮絶KO〜! 強烈な右オーバーハンドが直撃し、タイクァン失神! いや〜、鮮やか。これは後で出て来るKIDも弾みがついたろう。

バンタム級
水垣偉弥(シューティングジム八景)=61.2kg(135ポンド)
vs
クリス・カリアーゾ(アメリカ)=61.7kg(136ポンド)

 しばし時間があって、第2試合。もうこの時点でほぼ満席じゃねえか……。ジャパニーズファン、クレイジーだよ。朝九時半からなのに……。


 あまり真面目に見てなかったのだが、水垣にも大歓声なので襟を正した。そして、ちょっとぼんやりとアリーナを眺めてたら、たゆたゆと揺れるものが視界を横切り……アリアニー! アリアニーだ! 思わずガン見してしまったね。真横から見たら、あんなに揺れてるんですな。


 そんなこんなで水垣。カリアーゾはハイキックなど手数が多めだが、クリーンヒットはなし。1〜2ラウンドにテイクダウンを取った水垣が、大きなダメージは与えていないものの優勢かと思われる。さらに、3ラウンドはハイキックでカリアーゾが転んだところを上を取ってパウンド。立たれたところで終了。まあ無難に勝ちか、と思ったんだが……。なんと判定はカリアーゾ。
 んん〜、1ラウンドは確実に取ってたが、2ラウンド以降はカリアーゾが打撃の手数を増やし、下からの仕掛けもあり。3ラウンドは上になったけど転んだところに入っていっただけでテイクダウンとは評価されなかった……と考えればあり得ないことはない? いや、もしこれが水垣へのスパルタ特訓の真っ最中の教官ならば「もっと手数出せ!」「あんなものはテイクダウンとは言わん!」と厳しい鬼のような評価を出すことも許されると思うが、これはイーブンな立場の試合なんで、それはないよなあ……。そして、WOWOWを見たら唯一放送されてませんでした……(涙)。

▼ミドル級
福田 力(GRABAKA)=83.9kg(185ポンド)
vs
スティーブ・キャントウェル(アメリカ)=83.9kg(185ポンド)

 「サソリ固め出せ〜!」「そこでリキラリアット〜!」と勘違いした寒い野次が飛ぶ中、福田が力強い攻めで圧倒。3ラウンドは左ボディからのミドル連打で腹を効かせ、キャントウェルをグロッギーに追い込んだ。安定感あるね。判定でも当然勝利。

バンタム級
山本“KID”徳郁(KRAZY BEE)=61.2kg(135ポンド)
vs
ヴァウアン・リー(イギリス)=61.7kg(136ポンド)

 KIDさん、さすがの人気! 今日は出だしからステップも切れてて身体も締まってる感じ。これはいいんじゃないか、と思ったんだが……問題は寝業師であるはずの相手が、同じぐらい切れてて身体もバキバキだってことだね(笑)。最初に打撃をもらったものの、逆にフックを当て返してフラッシュダウンを取ったKID、さらにラッシュ! が、何かヘッドハンター気味で、ブロックの上からフックを叩き付けるばかり。凌がれてしまう……。全く闘志の衰えないヴァウアン、逆に前に出てコンビネーションをまとめる。四連打ぐらい来たのを、KIDさんはまったく見えていなかったっぽい……。ぐらつき、タックルでごまかしたものの、三角から腕十字に固められ、万事休す。タップ負けしたショックでマットを叩いた音が、やけに響いた……。悔しそうだったなあ。本当に勝ちたいんだろうね。


 今回のKIDさん、スピードとパワーでは相手と互角のところまで持って来てたと思うが、グラウンド、ボクシング、試合運び、他の面では完敗、しかもその相手は無名の若手。完敗過ぎる完敗だけに、もはや次の機会は与えるべきではないだろう。それによって他の若手の機会が奪われるのだから……。

▼ライト級
五味隆典久我山ラスカルジム)=69.9kg(154ポンド)
vs
光岡映二(フリー)=69.9kg(154ポンド)

 あ〜、ソティロポロス見たかったな。きっと現実を見せてくれたであろうに……。だが、この試合で見せられたのもまた、残酷なまでの現実だったのである……。
 おなじみのクラウチングで打撃戦を仕掛ける五味さん。しかしなんと、1ラウンド終盤に右フックを合わせられ前のめりに! そのまま逆三角のような形になり、万事休すかと思われたものの、辛うじてホーンまで耐える。
 終わったな……と思ったら、2ラウンド、泥臭く殴り合いを挑む五味さん! そして光岡がそれに付き合ってしまう……。なんだ、このスタミナの切れたヘビー級選手同士の試合のような鈍重な殴り合いは!? あまりにも綺麗な当たりがないので、光岡が何で倒れたのかわからんかった〜。パウンドを落とす五味さんが激勝!
 「火の玉帰ってきたよ〜!」と勝利を誇示する五味さん、会場も大盛り上がり……なんだけど……あの……本気なの? この試合内容でそんなこと良く言えるよなあ。面白すぎる……。次こそソティロポロスとやって成敗されたらいいと思いますよ。


 ここでちょい休憩。Twitterで良く声かけてくれるフルマジさん(https://twitter.com/#!/fullmaji)にご挨拶。なかなかiphoneがネットにつながらず、DMが届かなくてあせったわ〜。あまり時間なかったけど、会えて良かった。


 オープニングムービーは見ず、席に戻ったらメインカードの一発目がちょうど始まるところ。

▼ライト級
アンソニー・ペティス(アメリカ)=70.3kg(155ポンド)
vs
ジョー・ローゾン(アメリカ) =70.8kg(156ポンド)

 左ハイ〜! まさに電光石火! 隣の席のおっさん、食い物のぞきこんでて見逃して、大歓声に顔上げて硬直してたよ(笑)。ライト級のトップコンテンダーにこれで浮上か? さっきの五味さんの寒いショーがこれで一気に吹っ飛んだね。メイン一発目として言う事ない試合。

フェザー級
日沖 発(ALIVE)=65.8kg(145ポンド)
vs
バート・パラゼウスキー(アメリカ) =66.2kg(146ポンド)

 入場の時の落ちついた佇まいがいいよねえ。若いのに早くも枯れた雰囲気があって素晴らしいぜ、日沖。
 ジャブでフラッシュダウンを奪い、その後も細かく手を出す日沖。ちょっとでも判定を有利にするために、こういう細かい手を出していくことが重要。1ラウンドは寝技でポジションを取り、腕十字が完全に極まった……と思ったのだが、回って逃れるパラゼウスキー。この脱出はちょっと驚いたわ。2ラウンド、ここはなかなかグラウンドに持ち込めず、パラゼウスキーのローキックが当たり続ける。ちょっとイヤな感じがしたなあ。これがポイントになっちゃうんだよな。ボクシング主体の選手に対する細かいローキックの有効性。しかし3ラウンドはきっちりテイクダウンを決めて寝技で削る。
 判定は当然日沖。2ラウンド取られてるのは想定内だが、ああいうところも抑えるようになれれば万全。それをやるとこまでUFCでの戦いの完成度を上げてるのが岡見さんだよな(……とこの時までは思っていたのだが……)。

▼ミドル級
岡見勇信和術慧舟會東京本部)=83.9kg(185ポンド)
vs
ティム・ボーシュ(アメリカ)=84.4kg(186ポンド)

 今回も素晴らしい安定感を見せる岡見。ジャブの差し合いでも打ち勝ち、ボーシュは顔にダメージが! さすがに以前はライトヘビー級の選手だけあって、強引にプレッシャーをかけ返して来るシーンもあったものの、岡見さんはタックルも切り、安定したペースを崩さない。しかし、地味な試合展開に焦れたか、会場から謎の「ヒューヒュー」言う声が! なんだこりゃ! 優勢を保ち、マウントまで奪ってパウンドの雨を降らした岡見さん。2ラウンド終盤に決め切れなかったものの、万全の試合運びなのに、なんだこの残念なコールは……。
 岡見さん、今日も塩漬けにして奴らのフラストレーションを溜めてやってください! と思ったのも束の間、強引に振るったボーシュのフック、そしてハイキックがガードの上を掠め……あれっ、岡見さんがふらついて後退! ケージ際でクリンチアッパーの連打を浴びる。ここはなんとか突き放し、仕切り直すかと思われたが、回ろうとしたところをまたハイキックでケージに叩き付けられ、首曲げられてまたクリンチアッパー! アンデウソンさん戦の時と同じく「もう無理だよう」という弱々しい顔になって倒れ込む! あああああああ! ボーシュそのままパウンドアウト!
 いや〜、やってしまったねえ。圧勝ペースだったのに、持って行かれてしまった……。トップ戦線復帰どころか、これで一転してリリース危機じゃねえ? これで次にデミアン・マイアとカットファイトでも組まれたら、洒落にならんぞ……。結果論だが、タイトルマッチで燃え尽き、やはり少々集中力を欠いていたのか。「ヒューヒュー」のせいとか言うと、かえって岡見さんには恥だからやめてもらいたい。
 しかしボーシュは天晴れというか、2ラウンドあれだけ攻め込まれて心が折れなかったのは素晴らしい。パワーあったね。

ウェルター
ジェイク・シールズ(アメリカ)=77.1kg(170ポンド)
vs
秋山成勲(チーム・クラウド)=76.7kg(169ポンド)

 秋山という選手、戦いぶりが正直というか、会見や取材では絶対に本心を明らかにしない(柔道時代から続くマスコミへの不信感ゆえか……)のに反して、試合にはその内心が露骨に出るイメージ。試合以外では黙して語らず、いざ試合では自分を出す……と言うと何かにいいことのように聞こえるが、実際は、相手が自分より実力が下、弱ってきたとなるとかさにかかったように攻めて行くスタイル。それも別に勝負なんだから悪いことではないのだが、まあ人気が出るわけがないよな、と思う。
 その点、今回はもう自信がないのが目に見えるというか、打撃も中途半端で、せっかく柔道スルーで倒しても寝技を警戒してるのか、いいポジションを保とうという思い切りが見えない。階級変更初戦で、まだ感覚的にもアジャストしていないし、実際のところ身体が動かないのか動けないのか? 連敗したとは言え、激闘を展開したミドル級戦に比べて、パフォーマンスは落ちている。これからアジャストしていけるのか? テイクダウンディフェンスは、まさにTKプランでみっちりやってきたのだろうが、そこから先がうまくいかなかったのは、やはり攻撃面で気後れがもろに出たのではないか。
 シールズも全然強い印象はないんだが、あのちょいちょい出す打撃でGSPにも踏み込ませなかったり、得意の寝技が潜在的な脅威を与えてるから、あれだけテイクダウンに失敗しても不利な体勢にならない。正直、あのヘナヘナな打撃ぐらい、秋山には掻い潜って狙って欲しかったのだが……。
 ブーイングは論外。しようもないイジメ体質。日本の観客は「上品で質がいい」んじゃなく、単に「陰湿で暗い」と思われるからやめてほしい。

▼ヘビー級
マーク・ハントニュージーランド)=119.8kg(264ポンド)
vs
シーク・コンゴ(フランス)=103.9kg(229ポンド)

 K-1の時もPRIDEの時もそう思ったが、ミルコさんが必死になってトレーニングして何試合も何試合もこなしてヨロヨロになって築いた地位、あるいはそれ以上のものを、ナチュラルにタフで練習してるのかしてないのかようわからんハントがあっさりとかっさらって行く……という光景がまたも繰り返されたなあ……。欠場したミルコの代わりに出場してK-1王者になり、直接対決でリベンジしてPRIDE王者の挑戦権を得て、今度は彼をボコボコにしてUFCの現実を見せつけたコンゴを粉砕してしまう……。
 ステップしての左クロスで膝を突かせ、一気に圧倒。いや〜、強い。なんという強さ。次はカーウィンかベラスケスあたりとぜひ見たい。ミアやアリスターにはあっさり極められそうだが……。

▼ライトヘビー級
ランペイジ・ジャクソン(アメリカ)=95.7kg(211ポンド)
vs
ライアン・ベイダー(アメリカ)=93kg(205ポンド)

 いや〜、オレ映画好きだからさあ、ダース・ベイダーのテーマがかかるだけで、もうアゲアゲなわけですよ。頑張れ、ライアン! で、その後、スーッと会場が暗転してね……ああ……これはあれをやる気だな……とすぐわかりましたね、PRIDEのテーマ! ダナさんが「演出はいつも通り! PRIDEのテーマなんて絶対に使わない!」と言ってたのに、クソッ、あのハゲチャビンに騙されたわい!
 ジャクソンの入場でテンション最高潮! しかしまあ、試合は体たらくな有様でしたな。膝の負傷、減量失敗、完全な調整不足を露呈したランペイジは、力技のリフトで見せ場を作るのがやっと。これで決まってたらすごかったが、ベイダーも抱えてのテイクダウンでお返しし、調子の違いを見せつけるようなパフォーマンス。
 ランペイジも、試合始まるまではいい仕事してたが、もうモチベーションないのかもなあ。僕はアメリカで磨きリデルやヴァンダレイを倒したボクシングテクニックや、ジョーンズに掛けたプレスなど、最高のランペイジによる最高の試合を見たかったのであって、入場なんてその前奏曲に過ぎんのだよ。

▼メインイベント ライト級タイトルマッチ
フランク・エドガー(アメリカ/王者)=69.9kg(154ポンド)
vs
ベンソン・ヘンダーソン(アメリカ/元WEC世界同級王者/挑戦者)=69.9kg(154ポンド)

 いよいよメイン! ベンソンって、ちょっと若い頃のウィル・スミスっぽいよね〜、と最近思ったのだが、カッコいいね。並ぶとかなり身長差あり。
 いちいち髪をかき上げるベンソンだが、動きが速い速い。エドガーにも全然スピードで負けてない。左ジャブを突き、左右の蹴りを飛ばし距離をキープする。会場では細かい打撃がどれぐらい当たってるのかよく見えなかったが、後で放送見直すとかなりヒットしてる。エドガーもおなじみ魔法のステップでパンチを伸ばすが、なかなかクリーンヒットに至らず。蹴りにはキャッチで対抗し、崩しにかかる。
 1ラウンドから、エドガーの顔にダメージが浮き上がり、これは簡単に防衛とはいかん雰囲気がひしひし。果たして2ラウンド、終盤にテイクダウンで帳尻を合わせようとしたエドガーだが、まさかの顔面蹴り上げを食らって腰を落とす。ベンソンの脚、なんというバネだ……。
 エドガーもよく動いていたが、ベンソンの運動量が全く衰えず、テイクダウンを時折許すものの、ろくに腰を下ろしていない。これでは倒してもろくにポイントにならんのではないか。キャッチも取れるがその後で崩れてくれず、あとにつながらない。そのキャッチも、何発かはヒットしたあとでつかんでいるような状態に。
 ざっくりと切れたエドガーの顔面に対し、ベンソンはいつまでも綺麗な顔のままで、ダメージの差は明らかに。テイクダウンに一瞬間ができた時もフロントチョークを狙い、ベンソンの優勢が徐々に見えてくる。
 最終ラウンドこそ執念の右でフラッシュダウンを奪ったエドガーだが、ベンソンはまだ余力あり。最後のテイクダウンもひっくり返し、上取ってパウンドを落としたところで終了。
 5ラウンド目開始前の煽りといい、集中力もスタミナもまったく切れず、王者相手に互角以上に競り合って見せた。強い! リーチ差で入らせずにカウンターを当て続け、抜群の運動能力でテイクダウンも跳ね除け、体格差をフルに利しての勝利。いや〜、強い!
 次はペティス戦か、エドガーとの再戦か、それともネイト・ディアスか……。
 しかしまあ、あまりのハイレベルさに改めて度肝を抜かれる思い。25分間、一秒も止まらなかったんじゃないか。これが生で観られたなんて、なんか信じられんよ。負けたけど、エドガーもカッコ良かったし、改めてファンになりましたよ。もちろん新王者にも!


 朝9:30は早い、とか、トータル6時間は長い、とか聞いたが、こちとら地方出身者の前日入りが幸いし、一瞬たりとも眠気を感じず。完璧なコンディションで最高の大会が観られた! 関東人ってさあ、不健康、不摂生、働き過ぎでしょ! 前日ぐらい、10時に寝てから来たらええやん!
 これだけ盛り上がってる大会も久しぶりだし、素直にのめりこめたなあ。2003年に初めてK-1観に行き始めた頃以来の感激。興行自体のテンポも良かったし、煽りも入場もあんなもんで充分だよね。コールも最高!
 なぜこんなにもスムーズに入り込め、無心に楽しめたのか、ちょっとわからないぐらい。これが世界最高峰の舞台の場の力なのか、それとも何か自分の感性に合うところがあるのか……。
 とりあえず、次回があるならば、また絶対に来たい!


 終了後は、格闘技観戦の大先輩であるMr.Y氏と、そのマイミクの方々と合流し、格オタオフ! すし詰めのファミレスでハンバーグを食べながら、格闘技観戦を始めたキッカケやら、今日の試合、東京や地方の興行事情についてあれやこれや語りました。帰りの電車でも延々と続いたぜ……。


 その後は渋谷に移動。時間の目算が合わず、かなり走ったわ……。そしてどうもこのあたりで手袋を片方なくしたらしい。
 ここではカナザワ映画祭http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20110924/1316696650)でお会いしたミノワさん(http://fragile.mdma.boo.jp/)に誘っていただいた、関東の映画クラスタの飲み会に参加! 最近引っ越したお若いリア充なお二人を祝う会、ということで、ツイッターでもフォローしてる方々と韓国料理を食べました。
 ハイライトは、

  • 教えてもらっていた道順が、全部左右が反対だった。
  • 今日もメランコリアろう。
  • ゲームやらデザイナーやら映像やらADやら携帯カメラ持ち込み禁止やら、東京もんは何かとシャレオツげな職業についているので、関西人は反感を抱いた(嘘です)。
  • タイトーといえば『サイキックフォース』。
  • ◯◯タトゥーの女。
  • 結婚の悲哀と残酷(慰謝料は大切)。
  • リア充(オレのことじゃないよ)、隣席にダイビング。
  • 鬼のオッケー!テロ。
  • フリック入力が超速かった。


 10時半ごろにホテルに到着。朝から晩まで遊び呆け、超充実した一日であった。お会いした皆様、ありがとうございました! ツイッターつながりで実際に会った人のリストが、一気に倍増したぜ。こんな愛想も何もないおかしな人間になんで声かけてもらえるのか、自分でもよくわからんのだが……。


 そんなこんなで予定詰め込んで忙しかった旅行でしたが、スムーズに終了。翌日に無事に帰阪したのであった……。

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2011/1/28 Its showtime さらばバダ・ハリ。悪いオバマことバダ・ハリの守護霊へ、最後のインタビュー。

http://mmaplanet.jp/archives/1637393.html


 ひさしぶりの格闘技エントリになります。今回は、かの「悪魔王子」バダ・ハリのイッショにおける引退試合について、いつもの方に伺ってまいりたいと思います。


「始める前に、一つ言っておこう。これが私への最後のインタビューになるだろう」


 えっ……(ネタがなくなる……)なぜ……


「お前のネタのことなど知るか! K-1もまだまだもめているようだし、ゴールデングローリーとの提携が力を持つようなら、逆にイッショの方が今度は危機に陥るだろう。ビッグマッチも満足にできないようではな……。この先は少ないパイの取り合い、人材の流出……バダが見限ったキックボクシングのステージは、もはや私にとっても旨味のある舞台ではないのだよ」


 わかりました……では、最後と言うことで、じっくり語っていただきたいと思います!


「面倒な話題を先に片付けておくか。アムステルダムで興行を打てなくなったのは、イッショにしてみたら厳しいぞ。ルッツは強がってるようだが、年一回のアムステルダムでのビッグイベントと、その宣伝効果はまさにイッショの基盤だったはずだ。他市、他国でも開催してるし大丈夫、というが、そちらは地元興行の協力も必要だし、言うなれば枝葉だ。太い幹を失ったのはきつい。日本ででも、こんなことがあっただろう?」


 PRIDEのフジテレビショックですね。


「PPVがあるから大丈夫、アメリカにも進出すると吹いたが、結局は日本の地上波こそが根幹だったわけだ。そこから長くはもたなかった。よく似た状況だな。日本で、東京都内が格闘技興行開催禁止になってみろよ。あっという間に息の根が止まるだろう?」


 流出した人材は、UFCにさらわれたわけですが……。


「ゴールデングローリーと提携した新K-1がその役割を担えるか、は注目しておきたいな。もちろんもとの基盤が小さいから、どこまで背負い込めるか、というところだな」


 では、試合について……。


「とは言え、今回の大会はそこそこの規模だし、何より選手のモチベーションが高かったな。こういう選手の目の色が変わるような大きな舞台がなければ、発展は望めない」


リスティVS日菜太(ンギンビVSグリゴリアン)


 まず身体の違いに驚きました。


「身体能力が全然違ったな。まさに暴風だ。だが、それ以上に日菜太に余裕がまったくなかったな。入らなきゃ、入らなきゃ、早く左ミドルの距離に入らなきゃ……。立ち上がりをどうイメージしていたかは知らんが、ダウン取られて立て直す際にオプションがないから「いつもどおり」を目指すしかできない」


 その蹴りも最後まで距離をつかめませんでしたね。


「蹴りってそういうものだよな。そんな最初っからバンバン当たらんよ。だからこそ、勢いある相手を削って止めるか、かわして距離を保つか……。それを短期決戦の3ラウンド制で、フィジカルが遥か上の相手とやることの難しさがもろに出たよ。策がなかったならお笑いだし、あっても通じなかったんだから惨敗だ。いずれにせよ、正面から当たったんじゃ、トップどころ相手だと今後もこういう試合の再現になりかねん」


 今後はどうすれば……?


「ちゃんと競技が整備されてたら、階級を下げた方がいいんじゃないか、ということになるわけだが、哀しいかなまだそういう状況ではないな。同じ70キロでも、体格のばらつきがすごいだろう? 他の階級が充実して平準化が進めばいいんだがな。あと、UFCのように全体に競技として底上げがなされてないとは言え、方法論自体を取り入れて減量法やフィジカルアップを研究してる選手、ジムもあるわけだよ。そういう意味では今後、選手ごとの体格、フィジカル、あるいは技術も、どんどんばらついて差が開くだろうな。トップでやるということはそういうことだから、日菜太もそこに食らいついていかなければな。調子落としてたキシェンコにホームで勝ったことは、もう忘れた方がいいよ。サワー戦はルールで逃げられた、ペトロシアンとは判定まで行ったしバックブローさえあれば……なんてな。そんなあったかなかったかもわからんような貯金は、今回で全部吐き出したな。
 ついでだから言うと、ンギンビも同じパターンでやられたな。さすがにグリゴリアンもあの調子で3ラウンド最後まで行ったとは思わんが、打ち疲れる前に潰されてしまった。どの距離でも戦えて、攻められても必ずインローで削るアンディ・サワーの完成度が間接的によくわかる試合だったな」
 

スポーンVSマヌーフ


「マヌーフは、ちょっと身体が丸くなってたか? 黒人選手は息が長くてベテランになっても瞬発力があるが、40歳手前でガクッと落ちるイメージがある。今回は圧力に押されてたが、以前ほどの集中力を感じなかったな。まあバダの最後の大会ということで出てきたんだろう。
 しかしスポーンと向き合うと、やはりメインイベントらしい空気になるからさすがだな。スポーンはこの体格にも慣れてきて、どっしりしてきたな。でかい相手ならそれが欠点になるかもしれんが、小さい相手なら問題ない。「問題ない」カードしか組まれないのが問題と言う気もするが」


ジマーマンVSリコ


 ジマーマンはすごい腹でした(笑)。


「ここのところKOで勝ち続けてるが、特にスタイルが変わった感じもないな。パワーだけは上がってるが……。今回もこの身体だから、さぞ圧力が強いかと思ったら、リコの方がプレッシャーをかけて、ずるずる下がっていったい何をやってるんだ……と思ったら、あっさりKO勝ちだからな。相変わらず正統派からは程遠い、おかしな選手だよ。リコは相変わらず、でかいだけでもたついてたな」


ギタVSカラケス


 ギタは充実してましたね。


「仕上がりはもろに身体に出るな。あの腹の絞れ具合を見たら、気の弱い奴はそれでもう闘志を失うぞ(笑)。カラケスは守りに入ってる印象だったな。出ながら見ていたギタと、ただ見ていたカラケスの対比だ。まあ前回も正直勝った気はしていなかったんだろうよ。しかし、コーナーで突っ立ってしまったのはまずかったな。圧力を掛け返すことを考えてる間に一発ドカンともらったな」


 フィニッシュも鮮やかでした。


「カラケスも一発もらって火がついたが、逆にギタの誘いに乗ったようなものだな。前に出て返したが、チャクリキ魂が裏目に出た。あのアッパーは不用意だったし、狙い澄ましたような一発だった。どっちが王者かわからんような試合運びだったよ」


バダ・ハリVSサキ


 さて、いよいよメインについてですが……。


「どれ、ちょっと映像を見ながらやるか。ほら、リモコンを寄越せ」


 あっ……。


「おっとっと、危ない危ない。動きが固いな。大振りなパンチだよ。ほんとにこれでボクシングに行く気かな?」


 かなり力んでる印象ですね。


「ただ、サキもかなり力は入ってたな。サキは良くも悪くも闘争心が強くて、自分の体格を忘れてるようなところがあるからな。この試合もバダは力んでるし、会場は変なテンション、自分も勝てばリターンが大きい、ということで、普通の状態ではなかったな。おっ!」


 出ました、アッパー!


「モーションが見えないこともなかったと思うが、これをもらったのはまずかったな。事実上、ここで勝負ありだ。それにしてもミドルもローも走っていたし、スタイル変更を逸ってるかと思ったが、まだまだキック仕様だった。もう見納めだがな……」


 ガードの上からでも効かせました。


「この破壊力はどこへ行っても通用するだろうよ。最後も踏み込んでのアッパーか。サキもよくここまで立ったよ」


 勝ってしばらくしてから、やっと笑顔が出ましたね。やはり相当プレッシャーがあったのでしょう。


「そうだな。そのプレッシャーに負けて、色々なことをしでかしたな。だが、バダは谷川体制化のK-1で、もっとも成功した選手だった。成績じゃあない。そのストーリー作りと興行の連なりの中での育成においてな」

  • 2005年 衝撃のデビュー(レコをバックスピン葬)
  • 2006年 K-1の洗礼(グラハム、カラエフに惨敗)
  • 2007年 ヘビー級タイトル奪取(カラエフとの名勝負)
  • 2008年 レジェンド狩り(セフォーグラウベ、アーツを粉砕)
  • 2009年 絶対王者を撃破(シュルトKO、アリスターにリベンジ)


 劇的なストーリー展開でしたね。着実に成長して、ステップアップを見せました。


K-1王者になれなかったのが唯一の瑕疵だが、王者と同等の実力があるのは誰もが認めているさ。お、ジマーマンまでリングに上がってきたな。ふんっ、気に入らないな。何たるさわやかごっこだ、まったく……。さあ、もう一回見るか。おい、リモコン」


 えっ、またですか!?


「ほうら、ここで……そら、ナイスアッパー! はっはっは、いいぞいいぞ。サキめ、もうよろよろだ。いいKOだ。最後まで、本当にいいKOだったよ……」


 あ、あの……もしかして、泣いて……?


「フン、バカなことを言うな。……さらばだ、わたしの王子。とりあえずはお別れだよ」


 今まで、ありがとうございました。


「ブームは終わったが、立ち技業界がなくなるわけじゃない。K-1も細々とではあるが続くかもしれん。続きさえすれば……また新しい人材が現れる事もあるだろう。バダのような……わたしに魂を売り、血と生贄を捧げてくれる戦士がな……いずれその時がくれば、また相見えようぞ」


 悪いオバマことバダ・ハリの守護霊の方に降臨していただきました。ありがとうございました! ひさびさの格闘技エントリーになりましたが、次回はまったく未定です(笑)。一応、UFC日本大会は観に行く予定ですので、その時に何か書けたらいいですね。


http://mmaplanet.jp/archives/1638200.html

「Fightalk」第一回放送に出演してます!

 ブラックスナイパーさん(http://stalwartwarrior.com/)主催の格闘技(主に立ち技)トーク放送「Fightalk」の第一回放送に、ゲストとして参加させてもらいました。
 前に格闘技ブログやってた頃からのお付き合いで、同じ関西人である彼とはまだお会いしたことはないんですが、K-1の運営もグズグズになっているこの状況下、多少なりとも盛り上げようとのコンセプトに同調し、微力ながらお手伝いさせてもらうことにしました。


http://www.ustream.tv/channel/fightalk


 つっても、いつものノリでグダグダ喋ってるだけなんですけど、ご興味あったら聴いてもらえたら嬉しいですね。第一回は、9月25日に開催の決まったK-1MAX大阪大会を中心に。大したことは話してませんが、生暖かく見守っていただけたらと思います。
 次回は9月2週目頃を予定してます。また僕以外の充実したゲストも登場するかと思いますので、ぜひまたチェックしてみてください〜。

K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament FINAL 試合感想


 さて、6月も終わりですが、やっと今年最初のイベントが開催されますK-1ですよ。一応、下半期の予定もちらちら顔を出しつつありますが、実際のところどうなるのですかねえ……。

▼第1試合 -63kg Japan Tournament FINAL第1リザーブファイト K-1ルール 3分3R延長1R
渡辺理想(極真会館/RISEライト級2位)=63.0kg
vs
谷山俊樹(谷山/ISKAインターコンチネンタル63kg級王者)=63.0kg

 やや谷山の出入りの印象がいい序盤。渡辺の回転蹴りも今のところ不発か。中盤に掛けて渡辺も蹴りを増やすが、ミドルでは止まってくれない。ポイント差はつかないが、谷山ペース。
 3ラウンドに谷山が仕掛けるが、ここで渡辺もストレートを伸ばして反撃。差がつかず延長。
 延長もやや手数で谷山。どのみち、どちらも当分本戦はありえないようなファイトであった……。

▼第2試合 -63kg Japan Tournament FINAL第2リザーブファイト K-1ルール 3分3R延長1R
麻原将平(シルバーアックス/RISE KAMINARIMON 60kgトーナメント優勝)=62.9kg
vs
吉本光志(ヌンサヤーム/RISEスーパーライト級王者)=63.0kg

 この第2リザーブと言うのが役に立った事ないんだから、もうなくていいんじゃない……と思うんだが、まあチケット売るためなんでしょうね。
 麻原の突き上げる膝がヒットし、さらに右ストレートが直撃、吉本はよろめく。いつものタフネスで後半盛り返せるか?
 果たして乱打戦に持ち込む吉本、麻原は疲れて来た……。細かいヒットで吉本が攻め込む。相変わらず決定力はないな〜。
 延長に突入し、ここは吉本が押し切る。いや〜この吉本をかつてローキックで止めてねじ伏せた黒田アキヒロは驚異的なのだよ……。

▼第3試合 -63kg Japan Tournament FINAL 準々決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
大和哲也(大和/K-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament優勝)=63.0kg
vs
HIROYA(TRY HARD/K-1甲子園2008優勝)=63.0kg

 大和気合い入り過ぎだろ(笑)。
 差のない立ち上がり。大和の方がプレッシャーかけてるが、まだ距離が合わず。
 HIROYAのローもじわじわ蓄積されるかと思っていたが、終盤に出たところに大和のカウンターの左フック! たまらずダウンしたHIROYA。3ラウンドは押し返したが、大和も踏みとどまり決定打は与えず。
 HIROYAにも勝つ要素はあったと思うが、勝負強さで大和だったな〜。しかし大和も立ち上がりとしてはいいとは言えない。次に不安を残す内容。

▼第4試合 -63kg Japan Tournament FINAL 準々決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
卜部功也チームドラゴン/Krush -63kg初代王座決定トーナメント準優勝)=63.0kg
vs
裕樹(リアルディール/初代RISEスーパーフェザー&ライト級王者)=63.0kg

 卜部は手数出して上体浮かせて、ローを打たせない作戦か。ラウンド最後に裕樹がフックを合わせ、卜部をぐらつかせる。ローを封じても、意識は行ってたか。
 2ラウンド、卜部がバックブローを合わせてダウンを取る。これは綺麗に当たったな。しかし裕樹も左ローのタイミングを合わせ、反撃。さすがにちょっと効いて来たか?
 そして最終、完全にローが効いて卜部の足が止まる。奥脚にも何発かヒット。これはダメージでかいぜ。
 ダウンの分、判定は卜部。しかし次戦に向けて大きな不安を残した……。

▼第5試合 -63kg Japan Tournament FINAL 準々決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
久保優太(DC LAB.GYM/元WPMO世界スーパーフェザー級王者)=62.9kg
vs
才賀紀左衛門(M&Jキックボクシング)=63.0k

 距離が合わないが、組むと久保の方が力強い。どこから差がついてくるか? 左のテンカオが当たり始め、そこから久保が上にもつなげるように。キザえもんは押し込まれて手数が出ず。
 3R、若干久保の優勢のまま進んでいたが、終盤にもつれたところでキザえもんのストレートが当たってしまう。延長もあるか?と思ったが、久保が2−0で振り切った。
 まあ噛み合なかったなあ〜。久保も快勝とはいかず。

▼第6試合 -63kg Japan Tournament FINAL 準々決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
梶原龍児チームドラゴン/初代Krush -63kg王者)=63.0kg
vs
野杁正明(大石道場/K-1甲子園2009優勝)=62.9kg

 的確に当てる野杁コンビネーションが出てるな〜。梶原も左合わせるのうまいんだが、序盤はやや野杁ペースか。
 2ラウンドも淡々とローを当て続け、時折飛び込む。顔面前蹴りの後、梶原が一発右フック当てるが差はつかず。
 お互い勝負を賭けて手数を増やすが、決定的なヒットはなし。このまま延長にもつれこむ。
 延長は完全に手が止まる梶原。ローをいいように受け続け、パンチのクリーンヒットは奪えず。しかし一者梶原というのは、どこにつけたんだ……? 野杁が延長を制して準決勝へ。

▼第7試合  -63kg Japan Tournament FINAL準決勝(1) K-1ルール 3分3R延長1R
大和哲也
vs
卜部功也

 当然ローから入る大和だが、卜部も左ストレートを伸ばす。一発まともに入ったが、大和は右目にダメージあり?
 徐々に卜部に余裕が出て来た。大和は左がことごとく空転し、捕まえられない。ローも大きなダメージには到らず。あとはカウンター狙いか?
 詰める大和だが、卜部はジャブを突いて止めにかかる。何発か浅いヒットもあったが、やや卜部優勢のまま終了か。消極性がどう取られるか?
 判定は三者取って卜部。打ち合っても勝てそうだったが、かわし切った。大和は最後まで詰め切れず。少々、無策に見えたねえ。

▼第8試合 -63kg Japan Tournament FINAL準決勝(2) K-1ルール 3分3R延長1R
久保優太
vs
野杁正明

 ついに実現した超技巧派対決! 仙道VS流川的な趣きですか。
 まずは探り合いからローの応酬。久保が徐々に圧力を強めるのだが、野杁も必死の粘り。右ローの連発と左フックで連打を許さない。
 お互い崩し切れず、ガードの上から叩いてるのは久保だが、野杁もヒットを奪う。もつれるなあ……。
 ダメージも的確さもわずかながら久保で、判定勝利。しかし決定的な差は奪えなかった。とりあえず野杁君が大きなダメージなく終えられて一安心。

▼セミファイナル(第9試合) スーパーファイト K-1ルール 70kg契約 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX 2010準優勝)=70.0kg
vs
アルバート・クラウス(オランダ/チーム スーパー・プロ/K-1 WORLD MAX 2002王者)=70.0kg

 ジャブからワンツー、右ローを伸ばす佐藤。おなじみのパターン。クラウスもローまでつなげてくる。まだお互い大きな当たりはなし。
 2ラウンド、佐藤はやや緩急をつけてうまく攻めてるな。ワンツースリーローを叩いて、クラウスが出てきたところにローや膝を合わせ、自分が攻撃する時間を延ばしている。
 最終、佐藤の方が手数は上で、パンチのヒットもあり。クラウスが終盤にラッシュを賭け、ぐらつく佐藤。ここで逆転かと思われたが、渾身の右フックを佐藤がヒットさせ、逆によろめかせる。終盤のパンチのポイントだけならイーブンだろうが、そこまでの蹴りの数をここでようやく加味して佐藤というところかな〜。むしろ、やっとまともな判定が来たと言う感じだが……。まあこの二人の実力差は紙一重というところで、ようやく佐藤に運が来た感じ。作戦では2ラウンドまでの攻めを続けて封じ込める予定だったのだろうが、さすがにクラウスはそれを跳ね返し、しかしまだ佐藤の方に余力が残っていた。

▼メインイベント(第10試合) -63kg Japan Tournament FINAL決勝戦 K-1ルール 3分3R延長2R
卜部功也
vs
久保優太

 ついに決勝。ここも技巧派、そしてサウスポー同士。
 とうとうローが効いて来た……! 久保は左ロー一辺倒で潰しにかかる。卜部も必死にストレートを伸ばすのだが、もう足が踏ん張れてない。3ラウンド、パンチでぐらつかせるが時すでに遅し。


 優勝は久保、最後までクレバーに攻め抜いたな〜。結局、テレビに映らない大会なんだから、勝たないと何の意味もない。次の大会さえあるかわからない状況なんだから、目先の勝利を求めるのは当然の話で、その先を用意できないのに選手に対して理想ばかり求めるのは、無駄であり傲慢だな〜。
 構造がプロの大会じゃなくなりつつあるK-1の、悪い面がもろに出た大会……なんだけど、のんびりマニアックな視点で見るなら良くもないけど普通の興行、水物の一形態に過ぎない。さあ、今後のK-1はどっちへ転がって行くのかねえ……。


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悪いオバマことバダ・ハリの守護霊にインタビューする、2011/5/14「イッショ」ITS SHOWTIMEについて

オバマ守護霊インタビュー (リバティ・ブックレット)

オバマ守護霊インタビュー (リバティ・ブックレット)

 え〜、ブログ統合以来、初のインタビューとなります。今日はよろしくお願いいたします。


「ふんっ、どうも居心地が悪いな。だいたい、ここはおまえの駄文がメインのブログなんだろう? こんな格闘技記事なんか、誰かいちいち読んでるのか?」


 さあ……。まあ母体のK-1が放送されれば、それなりに検索で人も飛んで来るでしょうし、あまり気にしてません。無理なら、ITS SHOWTIMEとUFC、後は地元の生観戦の記事なんかを細々と書いていくことになるでしょうが……。
 では、フランスはリヨンで行われました、


 「ITS SHOWTIME」、略して「イッショ」について……


「おまえ……ツイッターでかなり騒いでたが、その「イッショ」とか言うの、本気で定着させるつもりか……? 顰蹙を買っても知らんぞ……」


 いや〜、ムーブメントを起こそうと思えば、うるさいぐらいじゃないとダメだと思いますんで! ではまず早速ですがバダ・ハリの試合から!


「今は亡きK-1のファンのよい子たちが読んだら、涙がちょちょ切れそうなインタビューがファイライに乗ってたな。おまえはジムでタダ読みしたらしいが……」


 ううっ、泣きました……(涙)。


「今回、体重が110キロ台に乗ってるらしいな。身体の幅が全体に広がった印象で、とにかくでかい。ただまあ、切れはなかったし、体格差とパワーだけで勝った印象だ。本調子ではもちろんなかったんだろうが、単に調整が緩かっただけか、112キロぐらいに照準を合わせてまだアジャスト途中なのかはちょっとわからんが。
 グレゴリーも圧力だけで押されて、何もできなかったな。ダウンもクリーンヒットこそなかったが、去年のイグナショフと同じパターンで、圧力から逃げよう逃げようとしてる内に自然とバランスが崩れてる。そこをブロックの上から叩かれたら、ああいう風にひっくり返るわけだ」


 サイズの差があってこそなわけですね。


「ただまあ、あまり綺麗な戦いじゃないな。自分だけが攻撃したいように見えて、攻防がないだろう? だから試合が盛り上がらない。今やアリスターの方が、綺麗な技術戦をやってる。もちろん、サイズも大きな武器だし勝つための戦術だからいいが、こういうスタイルだと競った相手とやると不安だな」


 かなり振り回してましたしね。


「まあ相手があれだけ崩れてたら、もうカウンター取られる心配はほぼないしな。まっすぐ入って横に抜けてくフックは外れるから大振りに見えるが、あれは実は避けにくいぞ。あとはまあ、一発一発打ってたから不用意にもらわない反面、タイミングも取られやすい。総合的に見たら50点ぐらいだな」


 では今後のバダとヘビー級ですが。


「ギタとスポーンも圧勝だったし、次はバダやカラケスと絡むだろう。しかし、今回のヘビー級のカードはいただけな。グレゴリーはまあしようがないとしても、他はありゃなんだ? K-1だったら、あのレベルは予選トーナメントで確実に淘汰されて、トップどころと当たることはなかったろう。今回はギタやスポーンを顔見せで消化しただけのマッチメイクだったな。
 今回はバダの復帰とタイトルマッチ二つで格好がついたが、ヘビー級カード3つが全部顔見せマッチってのは、バランスと言うかセンスを欠いている。ギタVSアンダーソンかスロウィンが実現してればまだ良かったんだが……
 これからまだ拡大を考えてるようだが、ヘビー級はそもそも層が一番薄いに決まってるんだから、メンツを絞るならシビアなカードで、手を広げるならもっと本腰を入れて発掘しないとだめだろう。昔のK-1でも、なんとなくジャパンシリーズに呼んだ奴がアーツと判定まで行ったりしただろう。ああ、キルサノフな……。ああいうのは、その場でKOが出ないから不満も出るが、逆に本物を呼んでる、これからも期待が持てるっていう潜在的なプラスの効果があるんだよ。政治的に呼びやすいからって雑魚を呼んでれば、いずれ飽きられる。もう少し考えないとな」


 ありがとうございます、では他の階級について。


「ペトロシアンはもったいなかったな。ただまあ、あの金的は左対右なんだからいずれ当たると思ってたよ。しかし、去年のペトロシアンの試合を観てたら、奴の方が何発か金的をもらったように見えた角度の打撃があったんだが、そんな素振りはみせなかった。あいつは股間のディフェンスもしてるのか?
 シャヒッドは最初は綺麗に蹴り合ってたが、すぐに距離を制されて返せなくなったな。「受けて返す」をやらずに距離を潰しに強引に飛び込むから、あのローが金的に入ってしまった。ま、たまにはあることさ。この場合ノーコンテストになるというルールは覚えておこう。
 しかし、ペトロシアンを活かそうと思えば、こういうカードも限界があるな。はやくタイトルマッチをやらせて、5ラウンドマッチにすれば、奴の良さももっと出ると思うが」


 ンギンビはどうですか?


「ディレッキーもフィジカル強かったが、まあそれとも次元が違う。王者と言われると疑問符が3つぐらいつくが、バネが異常だな。テクニックもないわけじゃないし、ノーモーションの技が多いのも面白い。ただまあ、フィジカル頼みなとこは感じるな。サワーなんかにこつこつ脚からやられると苦しいだろう。へたってきたドラゴよりは上、キシェンコよりはまだ下かな……」


 リドンVSグリゴリアン。


「これはK-1にはない風景だったな。5ラウンドマッチ、最終ラウンドまでに勝ち越して流すスタイル、無闇に手数を出さずに着実に有効打を入れて、それを支持するジャッジ。手数の多いグリゴリアンがいわゆる「無駄打ち」をさせられてるようにさえ見えたからな。リドンも実はかなり苦しかったと思うが、ペース配分がうまい。ベテランの味だな。あのハイキックも良かった。地味にあの近い距離で決められたから、グリゴリアンはあの距離で打ち合いを挑みづらくなって、得意のフックの距離を失ってまでも必要以上に至近距離まで入らざるを得なくなった。こういう試合が一つあると楽しいな。
 しかし、さっきのンギンビもそうだが、このグリゴリアンもポテンシャルは高いだろうに、まだまだフィジカルを伸ばす余地を残したままやってるよな。こういうのはもったいない。練習方法を変えればまた違うだろうに。ここらへんはUFCを見習いたいところだが、正直、雲の上だな……」


 ありがとうございました。最後に総評をお願いします。


「これからトーナメントをやってくらしいが……イッショ……はこういうワンマッチ興行をもう少し整理すべきだろう。UFCなら、タイトルマッチ級、タイトル挑戦権級、レジェンド、若手の3〜5位決定戦、育成試合、カットファイトという風に、各大会でバランスよくやってるよな。ここはもうセンスが問われるし、無理なのかもしれないが、なんとなく順番に組んでるようなカードでは盛り上がりはのぞめない。常に次のカードを考えながら、どっちが勝っても組めるように柔軟にやってくことだ。石井時代のK-1はそれをやってたし、谷川時代は次を考え過ぎて上滑りしていた。見習うところ、見習わなくていいところ、色々と考えてほしい物だ。プロモーターや選手の間の政治なぞ、観客には関係ないんだからな。
 ただまあ、そうやってセンスあるワンマッチ興行を組んでタイトルマッチを中心に回していくのが理想だろうが、無理ならおまえ、もうトーナメントやった方がましだぞ。全員出して一人が残る、何よりわかりやすい。谷川時代のK-1も、これをやってたから最終的になんとなく満足出来てたんだ。奴のセンスと未払いなんかの政治的事情でワンマッチを組んでたら、末期はきっと惨憺たるものになってたろうな。ああ、例えるならPRIDE34だよ。あれが最終じゃなくて何興行か続いてみろ。怒号が溢れてたはずだ。イッショ……がこれからどういう路線を進むか、お手並み拝見と言うところだな」


 では、今後も「ITS SHOWTIME」、略して「イッショ」を応援していきたいと思います! それでは皆さん、また次回〜!



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